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若い読書に贈る 美しい生物学講義 を読んで

動物好きを自称しているけれど、そもそも動物とはなんなのか。
人間は動物なのか。
ていうか、生き物ってなに…私はだれ…

難しいことを言われてもよく分からないけれど、知りたい。そんな気持ちに応えてくれる本だった。
中学受験では数学が壊滅的すぎたので一般入試で受かる気がせず、プレゼンテーションのみの推薦入試に全力投球し、なんとか合格。
その後も文系コースに逃げ、理数系に蒙すぎる私にもまぁまぁ分かりやすい本だった。(できるだけ簡単に、図解もしてくれてるんだけど、それでもよく分からないところもある。)

今年は避けてきた分野の本も読みたいと思って、数学をめちゃくちゃ分かりやすく説明してくれるという本も、もう本棚に待機している。(けど、少し休んでから読もう…)

ということで、学んだことまとめ。

●生物とは
外界と膜で仕切られている
代謝を行う
自分の複製を作る
この3つの条件を満たしているもの。

●動物と植物以外の生物がたくさんいることに驚いた。
というか、動物と植物なんて生物のほんの一部であることに、いい意味で自分のちっぽけさを感じた。自分だって、生態系の一部なんだ。

●今が私達にとっては最新だけど、今も進化の途中であることを忘れてはいけない。どんな機能を失って、どんな機能を発達させるかは、環境に応じて変化するというだけのこと。

●がん細胞がどうやって増えるかが分かった。
単細胞生物(がん)はコピーして増殖している。
それに対して多細胞生物のキラーT細胞がどこまでも追いかけて駆逐しようとする生物のシステムの素晴らしさ。なんと力強いシステムを持っているのだろう。

●アルコールは脳の細胞まで染みていくことができるため、飲みすぎると脳の機能が停止してしまう恐れがある。だから、飲みすぎてはいけない。

事実を説明されているだけなんだけど、自分の体やご先祖様や他の生き物に思いを馳せたりして、なんだか死生観を問われる読後でした。

https://www.amazon.co.jp/dp/4478108307/ref=cm_sw_r_cp_apa_fabc_GgE8FbA5KEEHH

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