見出し画像

ITパスポート試験に向けて16日目【PMBOKとは】

今日は、PMBOKについて学びました。
PMBOKとは、プロジェクトマネジメントの体系化された知識で、プロジェクトマネージャのための教科書のようなものです。以前は各企業のプロジェクトマネージャが経験や勘に頼ってバラバラにマネジメントを行っていましたがとても非効率なため、プロジェクトマネジメントの教科書がアメリカで出版されました。

プロジェクト憲章
PMBOKではプロジェクトを立ち上げる際に、まずプロジェクトの目的などを記載した文章「プロジェクト憲章」をプロジェクトの創始者やスポンサが定めます。プロジェクト憲章では、プロジェクトマネージャを任命し、プロジェクトマネジャの責任や権限を明確にします。これによりプロジェクトマネジャは権限が与えられ、プロジェクトの管理や士気ができるようになります。

PMBOKの10の知識
PMBOKガイドに書かれている知識は10種類のいずれかに分類でき、これらの知識を「10の知識エリア」と呼びます。
・プロジェクト統合マネジメント:立上げ、計画、実行、終結、監視の5つのプロセスを総合的に管理します。
・プロジェクトスコープマネジメント:スコープ(作業範囲)を明らかにすることです。プロジェクトに必要な作業を抽出することで、プロジェクトで実施すべきことが明らかになり、プロジェクトの成果物と完成するために必要な作業を定義します。その際、WBSを作成します。
・プロジェクトステークホルダマネジメント:ステークホルダ(利害関係者)を特定し、そのステークホルダが効果的にプロジェクトに参加できるように
調整することです。
・プロジェクトスケジュールマネジメント:プロジェクトがスケジュール内に完了するように管理します。
・プロジェクトコストマネジメント:コストが予算内に収まるように管理します。
・プロジェクト品質マネジメント:品質を管理し、プロジェクト成果物が期待される品質を満たしていることを確認するために、レビューを実施したりします。また、テストカバー率を指標として品質を評価します。
・プロジェクト資源マネジメント:人的、物的資源を管理します。プロジェクトに参加する要因の役割や責任、必要なスキルを決定してそれらが効果的に機能するように管理します。
・プロジェクトコミュニケーションマネジメント:誰が、誰に、いつ、どうやって、何を伝達するかを管理します。
・プロジェクトリスクマネジメント:リスクの対策を管理し、問題が発生した場合対応します。
・プロジェクト調達マネジメント:プロジェクトの実行に必要なヒト、モノ、サービスを取得します。

WBS
プロジェクトという大きな作業を細かい作業単位に分割し表した図です。
プロジェクトがどのくらいの時間がかかり、どのくらいの費用がかかるのかを正しく見積もるために、WBSを使い見積もれる大きさまで細かく分解していきます。

※1SBクリティブ株式会社発行
令和4年度いちばんやさしいITパスポート
絶対合格の教科書+出る順問題集より引用

PMBOKの10の知識エリアに関して、ITパスポート試験でよく出題されるようです。プロジェクトステークホルダマネジメントでは、誰がプロジェクトのステークホルダなのか問われることがあるようなので、プロジェクトのステークホルダは、経営者、プロジェクトマネージャ、プロジェクトメンバ、取引先、スポンサ、株主、地域社会など、プロジェクトから利益や損害を受ける可能性のあるすべての人のこと、ということをしっかりと覚えたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?