医療保護入院と少年
精神科に入院経験のある私は、このニュースは画期的。
東洋経済の、風間直樹氏もかねてより、日本の医療保護入院の闇を特集した記事や書籍を書いているが、なかなか日本国内では問題にならなかった、精神科の闇を18才の少年が、自分の言葉で、提訴してくれたことに純粋に驚きました。
彼は、Abema TVにも出演していて、拝見しましたが、弁護士が話すより、余程、説得力のある言葉で、日本の児相と精神科病院の繋がりを時系列に論理的に説明していました。
あの映像だけ見ても、彼が精神科に入る患者ではないことは一目瞭然です。
日本は、どうしても、困った家族がいた場合に、その受け皿が病院のパーセンテージが高く、また、精神科の救急病棟は、病院からしたら、ドル箱で、そこで行われるのは、薬による鎮静化がほとんどで、まず最初に家族1名の要望があれば、保護室という名の独房に入れられます。
この家族1名の要望というものが問題で、正直家族関係が悪くて、誰か1名を精神科に入れようと思えば、精神科指定医1名の簡易な診断で、入れられてしまうということです。
そして、家族の引き取り手がいなければ、退院することは極めて困難です。なぜなら、受け皿となる地域資源(グループホーム)が、受け入れ病院の比率に対して、圧倒的に少ないからです。
イタリアでは、精神障害者の受け皿が地域にたくさんあります。↓下記映画ご参照。
18才の彼の勇気ある提起により、司法がどのような判断をされるのか、注目しています。
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