大田区を盛り上げよう④ 蒲蒲線③ 2024.5.12(164)

 新空港線(矢口渡~京急蒲田)整備事業について、東京都と大田区は、以下のとおり合意したと、2022年6月、発表しました。2030年代の開業を目指すとのことです。

1.大田区は、整備主体となる第三セクターに出資、都市鉄道利便増進事業の採択に向けた調整など、本事業を推進する主体となる。
2.東京都と大田区は、都市鉄道利便増進事業の地方負担分について補助を行う。その負担割合は、東京都が3割、大田区が7割とする。
3.大田区は、整備主体となる第三セクターとともに、本事業の事業計画の検討に当たり、事業費の圧縮に努める。
4.本事業の都市計画決定及び都市計画事業認可の後に、大田区が本事業を特別区都市計画交付金制度の対象事業とすることができるよう、東京都と大田区は調整を行う。
5.空港アクセス利便性の向上に資する京急蒲田から大鳥居までの整備について、東京都と大田区は、引き続き実現に向けた関係者による協議・調整を行う。
6.上記合意事項の実現に向けて、東京都と大田区は、責任を持って必要な対応を行う。

 新空港線(矢口渡~京急蒲田)整備事業の建設費は、現時点で1360億円と見込まれています。これはあくまで現時点での試算であり、建築単価が上昇傾向にある事を鑑みると、更に大きな金額になる可能性が高いとみるのが普通でしょう。

 実際、大田区のホームページに掲載されているよくある質問(Q&A)を見ると、「最近の物価高騰を受けて、事業費の見直しを行いますか?」という質問に対して、「現在公表している第一期整備の概算事業費である約1360億円は、平成28年度~令和2年度までの物価上昇を加味しています。今後は、整備主体が、最新の物価上昇等を加味した上で精査を行い、再度、事業費を算出することとなります。」と回答しています。

第一期整備区間は1.7kmです。たった1.7kmを整備するのに1360億円というのは途方もない金額だと感じます。

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