出身地の湖西市長が今期で退任の意向⑧ 2024.7.3(216)

 ここまで主に減税や行財政改革を中心に取り上げてきましたが、もちろん基礎自治体のサービスとして、教育、福祉、交流、防災等も重要なテーマです。

 教育は、当然ながら、未来を担う子ども達にとってとても重要なサービスになります。三つ子の魂百までではないですが、幼少時の教育は、とても重要だと思います。インターネットの普及等により、教育の地域格差は縮小しつつあると思いますが、やはり、情報やコミュニティ面での競争環境は、圧倒的に東京のような大都市部が強いと感じています。一方、湖西市のようなところは、豊かな自然や世界をリードするモノづくりの現場がある等、実践的な教育には適しています。

 少し話がそれますが、長野県の御代田というところにも私の拠点があります。軽井沢の西側のエリアで、東京から電車で2時間弱のところです。そこに、楽天の創業メンバーで、私のメンターでもあった本城さんが立ち上げた風越学園をはじめとして、次々と、新しい学校ができているのです。首都圏との二拠点生活や、思い切って移住する親も増えている地域です。東京から電車で2時間弱という事で、湖西市も立地環境としては似たところと考える事も可能ではないか、インターナショナルスクールを誘致してはどうか等、様々な妄想が膨らみます。海外のトップスクール進学を含め、世界で活躍できるキャリア教育を子供のうちから受けさせるべきです。

ちなみに私は、2020年から毎年、湖西市への500万円の寄付を続けてきました。2023年には、少年少女発明クラブに100万円の寄付をさせていただきました。この取り組みは、市の教育環境がもっとよくなったらという純粋な思いから始めたものですが、今後は、学校でのキャリア授業や私塾のようなものを含め、できる事を続けていきたいと考えています。私は普通のサラリーマンの家庭に生まれ湖西市で育ててもらいましたので、その恩返しが少しでもできればと思います。

 高齢者の事はあまり取り上げてきませんでしたが、湖西市はお達者度が県内の市町村の中で1位という事で、もともと静岡県は健康寿命の長いエリアなのですが、その中でも好成績のようです。こういう指標は、生活情報を含むビッグデータをちゃんと分析するべきなのですが、医療や介護が充実しているというより、お茶を毎日飲んでいるとか、晴れた日が多くて性格が明るい人が多いとか、土いじりをしているとか、地域のコミュニティに属しているとか、そういった様々な要因が影響している気がしています。介護予防という概念がありますが、実際に予防ができているかという事業評価が重要ですし、そもそも、社会保障制度の観点からも、持続可能な社会にしていきたいものです。なお、社会保障が持続可能ではない点については、主に国政のイシューですので、私の別のNoteで公開していますので、ぜひご覧ください。

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