大田区を盛り上げよう② 蒲蒲線① 2024.5.10(162)

大田区を歩いていて、大田区内の事で賛否の分かれる政治トピックはそんなに多くありませんが、長年の課題である通称蒲蒲線(新空港線)は、その一つでしょう。30年以上前から検討が進められていますが、工事着工には至っていないのです。

2023年の区長選挙でも争点となり、当選した鈴木晶雅前都議(自民・公明推薦)は、前区長の「後継者」を強調し、蒲蒲線の推進を掲げました。他方で、他の2人の候補者は、住民投票の実施を訴えていました。

 大田区のホームページによれば、新空港線は、東急多摩川線矢口渡駅近くから多摩川線を地下化し、JR・東急蒲田駅の地下、京急蒲田駅の地下を通って、大鳥居駅の手前で京急の空港線に乗り入れる構想です。

https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/koutsu/kamakamasen/shinkukosen-main.html

 新空港線実現により、区内外の移動が便利になり、新しい鉄道ネットワークが生まれるとともに、沿線のまちづくりを行うきっかけとなり、地域の活性化にも大きく寄与するため、大田区の都市づくりを進める上での重要な施策の一つになっているとしています。

 大田区民にとって特にメリットがあるのは、JRと京急の蒲田駅の間が徒歩10分ほど離れており、その移動の利便性が向上する点、京急蒲田から空港への直接乗り入れによって、空港へのアクセスも改善する点でしょう。

 大田区のホームページでは、蒲田駅と京急蒲田駅が鉄道で結ばれると区内の東西方向の移動が便利になるとともに、天気にも左右されず、高齢の方、障がいのある方、ベビーカー等を利用される方も、安全で快適に移動できるようになりますとしています。

また、東急東横線や東京メトロ副都心線等との相互直通運転が可能になり、区内から羽田空港や、渋谷・新宿・池袋、埼玉県方面へのアクセスが便利になりますとしています。

 他方、地元の人からは、東急多摩川線の蒲田駅が地下に移動する事で、現在は乗り換えがしやすいJRとの接続が不便になるという声も聞きます。

大田区ホームページによれば、「新空港線によって新たな人の流れが生まれると、沿線のまちづくりを行うきっかけとなり、まちが賑わい、地域活性化につながるとともに、区内に大きな経済波及効果を生み出しますとしています。

 大田区は、令和4年12月に「鉄道と魅力的なまちづくり宣言」を行って、まちづくりを行っていく意思表示をするとともに、将来像を共有しその目標に向かって、区民や事業者と連携して取り組んでいくための「大田区鉄道沿線まちづくり構想」を策定しています。

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