大田区を盛り上げよう⑦ 羽田イノベーションシティ① 2024.5.15(167)

羽田空港の周辺施設はいろいろありますが、天空橋駅直結のエリアである「羽田空港跡地第1ゾーン」に2020年7月3日に生まれた(一部、先行開業)「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」が、2023年11月にグランドオープンしました。

京急空港線、東京モノレール「羽田空港第3ターミナル」駅から1駅の「天空橋」駅に直結した、敷地面積5.9ヘクタール、延床面積13万平方メートルを超える大規模複合施設です。

 羽田イノベーションシティは、「新産業創造・発信拠点」として地域経済の活性化、国際競争力の強化を実現するとともに、「先端」と「文化」の2つの産業を柱に日本のもの作り技術や日本各地域の魅力を発信しています。

羽田イノベーションシティの魅力や特徴は多くありますが、話題性があるものとしては最先端技術を活用した自動運転バスが挙げられるでしょう。まちの中を定期運行している自動運転バスは車両の運行を遠隔地から管理しており、誰もが無料で自動運転を体験する事ができます。

まちの随所に散りばめられた「和」の演出も特徴的です。日本文化の魅力を国内外に発信していくため、メインストリートであるイノベーションコリドーに日本古来の和風庭園を模した植栽や四季折々の音を奏でる花燈籠が設置され、随所に「和」のテイストを演出しています。

様々な楽しみ方ができるスポットとして、3000人規模のライブホールや羽田空港を間近に臨む足湯等、国籍・年齢を問わず楽しめるスポットがたくさんあります。

羽田イノベーションシティでは、「先端」と「文化」という2つの柱に、様々な取組みやイベントが行われています。

具体的には、大田区が「誰もが暮らしやすく魅力的で持続可能な都市」となる事を目指し、先端技術を活用して地域の課題解決につなげる「スマートシティ」の取組を推進しています。また、テストベッド(先端技術を活用した実証実験の場)として、自動運転バスだけでなく、最先端のスマートモビリティやロボット等の実証的取組が展開されています。これにより得られたデータの収集と分析を通じて、地域課題の解決につなげるとともに、新ビジネスの創出と全国への波及展開を目指しています。

日本文化の発信としては、過去に実施したイベントとして、浮世絵が描かれた高さ2mの巨大提灯や約1万個の紙ろうそくからなる巨大浮世絵等を展示し、日本が世界に誇る浮世絵の世界を五感で体験できる機会を提供しています。

文化と最新テクノロジーの融合の観点からは、先端技術により人間の身体能力を超えて、超人となり楽しむスポーツ大会「超人スポーツEXPO」が開催されました。スポーツ文化と最新テクノロジーが融合した、新たなスポーツの形を提供し、得意不得意や年齢、障がいを問わず、誰もが楽しめる大会となったようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?