東京都知事選で健闘した安野候補とは③ 2024.7.19(232)

 安野氏のマニフェストについて、私が興味を持った点を中心に、もう少し詳しく紹介していきます。
https://manifest.takahiroanno.com/

 現役世代向けについては、「新産業で所得倍増」という事で、強い技術企業の育成誘致による経済活性化・所得倍増のため、以下を行うとしています。

様々な規制緩和を通じて、東京都の競争力を高めようとしている点については、私も賛成です。

・産業が集まるための特区作り
例)東京西部に自動運転特区を設置し、経済活性化&多摩・島しょ地域のバス・タクシーの人手不足を解決
・世界中から優秀な技術者・研究者が住みたいと思う東京作り

 先輩世代向けについては、「とことん安心の医療・防災」を実現するため、以下を行うとしています。

社会保障制度改革にもう少し踏み込んで欲しかったというのが正直な感想です。

・夜間休日オンライン診療/処方受取り方法の充実
・認知症への備えをアプリで支援
・先端技術を用いた医療従事者の働き方改革の推進
・信頼できる包括的なデータの継続的取得と発信・利活用推進
・テクノロジーを活用し、公助を補完する分散型・自助の災害対策を進める

 未来世代向けについては、「世界一の子育て・教育環境」を実現するため、以下を行うとしています。

 少子化対策という観点からは、可処分所得を増やす事が優先されるべきだと思いますが、それについては触れられていません。

・子育てのインフラ整備
・幼児教育・小学校の放課後を効率よく、豊かに
・個性に応じた多様な教育
・世界トップ大学の東京誘致

 行政運営については、「行政をもっと簡単、透明に」を実現するため、以下を行うとしています。

・便利さを実感できる行政サービスの提供
‐ 既存の取組を更に前に進め、行政手続のデジタル活用の100%徹底
‐ 対面での手続きを維持するオムニチャンネルを前提に「行かせない」「書かせない」「待たせない」「迷わせない」行政手続の推進
‐ 「プル型からプッシュ型へ」個人に合わせた施策パッケージをAI活用により提案
・徹底した情報公開により東京を透明に
‐ アクセス手段を多様化し、一人ひとりに合った形で情報が得られるようにする
‐ 都が持つ情報の公開を徹底する
・自治体連携の推進による便利さの底上げ
‐ 協定等の政治的な枠組みだけでなくシステムとして連携を強め生活の利便性向上につなげる
・政策の質、実行力を担保する組織作り
‐ 強いデジタルリーダーシップを持つ知事のもと、整備された基盤を適切に利活用していく
‐ 都庁の働き方改革、業務効率化を推進することで実行力のある組織を作る

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