森鷗外「舞姫」30明治時代の国際結婚について2

割引あり

 前回紹介した「明治前期国際結婚の研究 : 国籍事項を中心に」(小山  騰) 慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA) - XooNIps (keio.ac.jp) によると、西欧化を推し進めた明治政府は1873(明治6)年3月14日、外国人との結婚を認める「内外人婚姻規則」を公布した。従って、太田の留学当時、日本人男性と外国人女性が結婚することは可能であり、その実例もあった。
 ただしエリスは「舞姫」という低い身分の職業であることは、太田の妻となる障害となりえたかもしれない。

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