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神田連雀亭 ワンコイン寄席

2021年3月29日(月)

神田のオフィス街を少し外れた所。トントコと太鼓の音が聞こえてきます。

一見普通のビル。
でも、外にはのぼりがでています。
『落語 講談 浪曲 神田連雀亭』
ここで合ってる!!連雀亭。

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落語、講談の二ツ目専用の寄席

2014年10月に神田須田町にオープンした連雀亭。
落語、講談の二ツ目だけが出演する寄席です。

落語家 古今亭志ん輔さんと
ビルオーナーの加藤伸オーナーが立ち上げました。

現在は演者六人の番頭制度をつくり運営されているそうです。
(加藤オーナーは支え役として参加されているとのこと)


お客さんは最大35人定員。
現在は20人定員。


コロナ対策もいろいろされていました。

・入り口での体温測定
・アルコール消毒
・連絡先記入
・お客さんのマスク徹底
・換気の徹底。窓全開、サーキュレーター回す
(外の音や一階のレストランから料理の香りがしたりします)
・演者さんの前に大きなアクリル板(ここまで大きなものを用意されているのは他に無い!そうです)

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この雀のマークがかわいい!連雀亭オリジナルかと思いましたが、神田須田町北部会のシンボルマークとのことです。
「ふくら雀」

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お昼休みに3人のお噺を楽しめる『ワンコイン寄席』

この連雀亭のすごいところは、ワンコインで落語(講談、浪曲)を楽しめるところにあります。

500円ですよ? 500円。いいのでしょうか?

一時間500円。3人のお噺を楽しむ事ができます。


私みたいな落語初心者にとって、とてもありがたいです。
いきなり大きなホールで4時間は、ちょっとハードルが高いです。

まだまだ落語家さんを知らないので、多くの落語家さん(若手)と接することができるいい機会になります。

あと、近い。めちゃくちゃ近い。(生クラブハウス寄席で慣れましたが)
お客さんの方も演者さんから、結構見られますね。


毎日公演が開催されています。詳しくは連雀亭のブログを御覧ください(最後にリンクを記載してます)


口癖を言ったら罰金1,000円! 『二人癖』

まず最初は笑福亭茶光(しょうふくてい さこう)さん


元お笑い芸人(ヒカリゴケ)さんとのこと。(すみません。お笑いもそんなに見ないのでわかりません……)

落語芸術協会若手ユニットのルート9(ルートナイン)での活動もされているそうです。


上方落語でした。「とんとんとーーん」と勢いがあります。

それぞれ口癖(「つまらん」と「のめる」)をもっている二人が、治すために口癖を口にしたら罰金1,000円ずつ払うという遊びを始めます。

いかに相手に口癖を言わせるか……駆け引きや、アドバイス通りうまくいかない所が楽しかったです。

前日にネタおろしをした演目で、今後改作されていくとのことです。


ぜんざいを食べに来ただけなのに…… 『ぜんざい公社』

2番手は古今亭今いち(ここんてい いまいち)さん。

お着物+サスペンダーというお姿(初めて見ました。この組み合わせ)

芸協カデンツァというユニットでの活動もされているそうです。


『ぜんざい公社』のチラシが入っていたので、気楽にぜんざいを食べに行ったら、なかなか食べられない!!

食べるためにいろいろやらないといけない事があり、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。

果たして無事にぜんざいを食べることができるのか!?というお噺。


「公社」という言葉が昭和の香りを感じます。

「電電公社」を思い出す私は……。

一緒に行った息子は、餅の焼き方部分で大笑いしていました。


探し人はいづこ? 『崇徳院』

3番手は春風亭昇羊(しゅんぷうてい しょうよう)さん。

すらっとした印象を持ちました。受付をされていました。


恋煩いで寝込んでしまった若旦那さん。

手がかりは
「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」 

若旦那さんのお父さんの旦那さんから、お相手のお嬢さんを見つけ出してくるように言われた熊五郎さん。

果たして、お嬢さんを見つけ出す事ができるのか?


恋煩いで弱々しく蚊の鳴くような声、お嬢さんの事を思い出して変な笑いをする若旦那さん。
昇羊さんが演じると本当、消え入りそうでした。

「瀬をはやみ〜〜〜」何回も何回も こちらも覚えてしまいました。

熊五郎さんもお疲れさまでした。


公演記録

『神田連雀亭 ワンコイン寄席』

日時:2021年3月29日(月)開場11時 開演11時
開場:神田連雀亭
料金:500円
出演:笑福亭茶光/古今亭今いち/春風亭昇羊

演目:笑福亭茶光『二人癖』/古今亭今いち『ぜんざい公社』
   春風亭昇羊『崇徳院』

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【神田連雀亭】


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