見出し画像

亀戸梅屋敷寄席

2021年6月11日(金)

今年の2月にClubhouse寄席で落語の楽しさを知った初心者の私。

まだ「落語」ってなんぞや?どこで観られる?とググっていた時にたまたまたどり着いたのが、落語ライターの櫻庭由紀子さんのこの記事。

”初めての落語デート”。いいですねぇ。私は息子とデートしました。

それから書籍もあるのか!と手に取ったのが、今年の4月。

こちらの本で、櫻庭さんが三遊亭楽松師匠の奥様ということを知ったり、亀戸で寄席が観られると言うことを知りました。

やっと行けました!
JR亀戸駅北口をひたすらまーーーーっすぐ(江戸流で言うと、まっつぐ?)歩くとたどり着きました。

人を褒めるのは上手くいかない 『子ほめ』

開口一番。前座の三遊亭しゅりけんさん。
前座さんの情報は、まだあまり得られませんね。

今年3月、お江戸両国亭で開催された『生クラブハウス寄席』。
こちらのお手伝いにいらしていました。

その時はお名前はわからなかったのですが、桂九ノ一さんのツイートで知りました。

将来、是非お二人で落語会してもらいたいですね。ニンニン!

演目は『子ほめ』

上手く人を褒める事ができれば、お酒の一杯でも奢ってもらえる!と御隠居さんに褒め方を教わったのに……。というお噺。

私も成長しました!何の噺か最初の方でわかりました!
こちらの舞台はマイクはなく、地声で勝負。
結構、声が響きました。

私が言うのも失礼だと思うのですが
とても初々しさを感じました。
成長を見守っています!


与太郎さんが飴を売る『孝行糖』

三遊亭楽八(らくはち)さん。

楽八さんはClubhouseとかYouTubeの大喜利などでお声とかお顔を知っています。
でも、初・リアル落語です。

LINE公式アカウントもあります。

親孝行だという事で、お上からご褒美をいただいた与太郎さん。
でも、与太郎さんはちょっとおバカなので、そのまま渡すとあっという間に使い切ってしまいかねない。何か手に職をつけさせたいと、長屋の大家さんや町内のみんなで考えたのが、飴売り。
親孝行だから『孝行糖』。
この『孝行糖』売りを始めた与太郎さんのお噺。

楽八さんは元舞台俳優さんと言うこともあり、声が大きく、通りました。
あと、目力強い。

与太郎さんの飴売りはひょうきんでした。(ちょっとおバカな感じ)
門番は凛々しく感じました。

お噺の後、かっぽれを踊ってくださいました。
ひょいとタスキをかけて、着物の裾を帯に挟む。

初めて見ました!かっぽれ!おぉっ!
ありがとうございました!

お餅の食べすぎ御用心『蛇含草(じゃがんそう)』

続いては、三遊亭愛楽(あいらく)師匠

笑点のアシスタントをされているそうです。
また、モノマネもされていたとの事。
(今回も少しモノマネ入りました)

お餅20個は楽勝!という事で、パクパク食べ始めたけれども……というお話。

以前、似たようなお噺で『そば清(そばせい)』というのを聴いた事があります。
どちらも『蛇含草』という草がでてきます。

上方発祥が、今回のお餅の『蛇含草』。

お餅の食べ方が面白かったです。
でも、食べ過ぎで苦しいところは、ちょっと気持ち悪くなりました……。

サゲが、??となりましたが、面白かったです。

初心者も知っている! 『饅頭こわい』

中入り後。三遊亭鳳笑(ほうしょう)さん。

凄い細いです!痩せすぎではないですか?
と、心配になりました。

プロフィールみて、160cm  40kg!!
私の方が体重ある〜〜!!

お噺は、おなじみの『饅頭こわい』
集まった皆がそれぞれ苦手なものについて話しています。少し離れた所で聞いていた男の人が苦手なのは……。

サゲは、私が知っているものではありませんでした。(お茶が怖い、というものではなかった)

目が大きいので、とても迫力ありました。
(睨まれたら動けなくなりそうです)


朝になると絵の雀が動き出す『抜け雀』

トリは、三遊亭楽松(らくまつ)師匠。

とても涼しげなお着物をおめしでした。
(透ける着物、というのでしょうか?)


小田原にある宿屋さんに泊まった男の人は一文なし。ひどい身なりをしているが、実は実力のある絵師。衝立に雀の絵を描いて宿代として出て行く。

この雀が朝になると絵から出てくるというのが評判となり、宿屋は大繁盛。
そんなある日、一人の老人が雀の絵を観て『このままだと雀は死ぬぞ』と言い出して……というお話。


無一文で宿屋に泊まり、宿代にと物を作って去っていくのは『竹の水仙』というお噺で聴いた事があります。
似た感じのお噺はいろいろあるのですね。


マクラで『駕籠かき』の話題がありました。へぇーと聴いていましたが、この話がキーになるとは思いませんでした。

楽松師匠の話し方を見て驚きました。

口がほとんど開いていない!!
でもしっかり声は届いています。
今まで観てきた噺家さん(そんなに多くないですが)の中で一番口が開いていませんでした!

初めて見た、はなし方でした。お若い頃からこのような、はなし方だったのでしょうか。

どんどん噺に引き込まれました。

サゲは、マクラを聴いていないと多分わからなかったなぁと思いました。


公演記録

『亀戸梅屋敷寄席』

日時:2021年6月11日(金)開場13時 開演13時半
開場:亀戸梅屋敷
料金:1,000円
出演:三遊亭しゅりけん/三遊亭楽八/三遊亭愛楽/三遊亭鳳笑/三遊亭楽松

演目:三遊亭しゅりけん『子ほめ』/三遊亭楽八『孝行糖』/三遊亭愛楽『蛇含草』/三遊亭鳳笑『饅頭こわい』/三遊亭楽松『抜け雀』


【亀戸梅屋敷】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?