ベビー服

里帰り

こんにちは!
徐々に梅雨が近づいてきていますね。

どろんこ遊びに山登り、お砂場大好きな子持ちママとしては、げっそりする季節です(´Д` )


前回は第一子の出産と産後の心の変化について書き記したのですが、今回はその続き。自宅退院後について、思い返してみようと思います。

退院

息子誕生から、約10日後、私は実家に子どもを連れて帰りました。いわゆる里帰りです。

もちろん、それはすごく恵まれていることです。退院後すぐにご自宅に戻り、夫婦で協力しながら育児をスタートされる方々も多くいます。

ただ、初めてのお産の場合は特に、里帰りする方は多いのではないでしょうか。その理由としたら、やはり「初めての育児で不安だから」とか「産後1か月程度はゆっくり親元で休みたい」とか「自宅に帰っても夫は仕事が忙しいので、母親に頼りたい」といった感じですよね。

私もそうでした。そして、有り難い事に母親もそのように言ってくれた為、何の迷いもなく「退院後は実家でのんびり」と決めていました。

しかし・・・・

実際に里帰りしてみると、思ったよりもハードな日々になってしまったのです。


実際のところ両親にどこまで頼れるか

当時も今もですが、私の両親はまだ仕事をしています。
母は当時、私のお産のことを職場の方々にも事前に伝えてくれており、私のフォローに回るつもりでいました。

しかし・・・実際お産を終えた頃、どうしても今休んでもらっては困ると言われ、仕事に行かざるを得なくなってしまったのです。
母は訪問の介護福祉士。長年の経験もあり、とても頼りにされていました。

朝、父親の朝食作りや身支度を整え、朝のうちにできるだけの家事をし、更に私達母子のことを気遣いながら、大慌てで家を出て行く母。

「とにかく大事な時期だから、ちょっと家ぐちゃぐちゃだけどそのままにして寝ていていいからね!」と言ってくれました。

でも...なかなかそれも心苦しいものです。仕事で疲れて帰って来るであろう両親に、どこまで甘えていいものか。

結局、自宅よりも広い家で、産後2週間にして家事をスタート。
掃除も洗濯も、食器洗いも、せっせとやりました。

それも、首の座っていない子どもを時には小脇に抱えて。
なぜかって、泣くからです。涙

初めての育児で、結局日中一人。置けば泣く我が子をどうしていいのか分からず、ずっと授乳か抱っこで過ごしていた覚えがあります。

(その点、2人目になると「これくらいの泣きは大丈夫!もうちょっと泣いててねー!」と、のんびりトイレに行く余裕も出て来るのだから、何事も経験です。笑)

これを読んでいる方の中には、「それ私も産後やってたよ」って方もいらっしゃるかと思います。さらには「それくらい当然だし、やってたけどなんてことなかった」って方もいるかもしれません。

でも、これとっても危険です!!!

お産による身体の変化

最高でも10ヶ月程度かけて大きくなったお腹。そのお腹はお産によってすぐに元通りかというと、そうではありません。

経験された方ならお分かりかとおもいますが、「あら?まだもう1人入ってるのかしら?」と思うくらい、産後のお腹は膨らんでいます。
ぷよぷよしていて、ややしぼんだ水風船のようです。

中はどうなっているかというと、簡単に表現すると臓器がまだ浮遊しているような感じです。それもそのはず。お腹の赤ちゃんが大きくなればなるほど、臓器は押上げられたり、脇に追いやられたりするのですが、その赤ちゃんが外へ出たことによりスペースが空くのです。

人間は二足歩行ですので、立って移動する度に重力の影響を受けて、臓器は下垂します。

臓器を下でハンモックの様に支えているのが骨盤底筋群と呼ばれるインナーマッスルなのですが、産後直後のママは、妊娠中の赤ちゃんの重みや、お産時の影響により引き伸されている状態なのです。なので、臓器の下部での支えも弱い。

また、妊娠中からリラキシンというホルモンの影響で靭帯が緩みやすくなっており、たとえ帝王切開であっても産後直後はまだ骨盤も十分に締まっていません。経膣分娩であれば産道を赤ちゃんが通る際に骨盤はより開かれるので、尚更です。

骨盤はグラグラ、支えは弱い、さらに臓器は浮遊している。

このような状態で退院したママが、ウロウロ歩き回ったり、重いものを持ったりするとどうなるか・・・。なんとなく想像がつくかと思います。

では、どう過ごすべきか・・・。

〝とにかく暇があったら横になる〟

これに尽きます。要は重力に逆らわないということです。

里帰り後の私

そうは言っても、やはり実家にいるという安心感で甘えた部分は多くありました。

ただ、なんだかんだで、家事もこなし疲弊しながらの里帰りを経験した私。

そんな私も約1ヶ月後に自宅に帰ることにしました。その頃に感じた身体の変化。それが骨盤帯痛です。

当時まだ知識がなかった私は、完全に産後の過ごし方を誤りました。動き過ぎたなと気づいたのはその頃です。

立ち上がる度に左の仙腸関節(骨盤の左後ろ)がピキピキと痛むのでした。
でも、授乳とオムツ替えに追われる日々。

理学療法士であるにも関わらず、自分の身体のことはよくわからないまま、さらには育児に追われ、どこかで治療をしてもらおうなど、全然思いつきませんでした。それに、当時都内に住んでいたのですが、近場にそんな妊婦を診てくれる場所など見当たりませんでした。


しかし、症状は中々変わらず、結果的に自分で何とかしようと色々と勉強していったというのが、今の私の仕事へと繋がっていきます。



産褥期の過ごし方

産褥期とは産後6週〜8週を指すのですが、先ほども述べた通り、この時期はママの身体が元に戻ろうとする非常に大切な時期であります。

その時期に過度に動き過ぎてしまうと、後々トラブルになりかねません。
後々というのが、1ヶ月後なのか、半年後なのか、次の妊娠時なのか、はたまた更年期なのか・・・。それには個人差もありますが、少なくともトラブル発生の大きな要因になり得る事は間違い無いです。


**これらを踏まえて更に考えてみたい事

**

私が里帰り出産をして感じたこと。
それは、今の社会的背景が産褥期にも大きく影響し得るという事です。

1つ目は、今日本の人口は減少傾向にあり、それに伴い生産年齢人口(働ける年齢にある人々の数)も少なくなっています。よって、定年退職時期が引き上がるなど様々な対策がとられています。

もちろんそれは、健康で長生きする方が増えているからでもあり、非常に有り難く喜ばしいことでもあります。

しかし、視点を変えてみると、それはいざ娘やお嫁さんの出産や子育てがスタートしたとき、親御さんがバリバリ働いている、もしくは働かざるを得ない状況になっているかもしれないということです。


2つ目は、高齢出産に伴う、両親の高齢化です。

日本の初産の平均年齢は、平成23年に初めて30歳を超え、以降年々上昇していると言われています。

ということは、それに伴い、親御さんももちろん高齢化しているということです。

高齢出産になる背景は、女性の社会進出も含め様々な要因がありますし、私個人としては、年齢を重ねてからお子さんを産むことでの育児上でのプラス因子も沢山あると思っています。

ただ、今お伝えしている〝産褥期〟について言えば、非常に体力・気力・精神力の弱くなるその時期に、一番身近で頼りたい母親などに頼れないという問題が出てきてもおかしくないということです。

前述したように、元気に働ける高齢者が増えているとはいえ、60歳・70歳・80歳と歳を重ねる毎に、病気になるリスクは高まりますし、体力低下も著しくなるものです。



頼れる他人を増やそう

そのようなことも踏まえ、改めて思う事。

それは、頼れる他人を見つけていく事。

子育ては1人では不可能です。分かっていても、産後はまだまだ未熟な我が子を前に、〝母親なんだから〟と頑張ってしまう女性が多く居ます。


地域によって呼び方は違うものの、助け合いの事業(ファミリーサポート)なども広がっています。


核家族であれば尚更ですが、たとえ身近に親類が居ても頼るに頼れない状況になり得るのだということを知っておいて頂き、ママ・パパになったら是非地域に頼れるサービスはないか、どうしても困ったときに頼れるご近所さんや友人がいないか、探してみて頂きたいです。

それは、決して甘えではありません。
子育てはみんなですればいい。ましてや少子化のこのご時世。自分の子・近所の子を暖かく自分達の生活に迎え入れていくことが、大切だなと思います。


4歳・2歳の子育てをしている今、人生でこれほど人に謝ったことってあったかな?と思います。笑
それくらい、周りにご迷惑も沢山かけています。

でも、その分周囲に甘えることも覚え、人の優しさに触れる事が多くあります。


最後は産褥期からは少し逸れましたが、とにかく子どもが産まれたら、人に迷惑をかけて当たり前。抱え込めなくなって当たり前。


そう思って、少しずつでもいいので、周りに甘える心の準備もしてみてください♪

思っているより、他人は他人じゃなかったりしますよ。

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