母にとって私の大事な物はゴミ
一人暮らしの部屋に持っていけないから
実家に残しているとても大事なものがある。
祖父母に買ってもらったピアノだ。
残念ながら私にはピアノの才能は一切ない。
でもピアノを弾くのはとても好きだった。
好きな曲しか練習しないような生徒だったけど、先生はとても丁寧に教えてくれた。
ベートーベンの月光が好きで、休みの日などは10時間以上弾き続けていた事もある。
先生に何度もこの曲を楽しそうに弾いちゃダメ!
静かな水面に映る月をイメージして、ベートーベンはこんな弾き方をされたくてこの曲を作った訳じゃないのよ。
と、当時のベートーベンの境遇などを説明されたが、どうしてもこの曲が好きすぎて、気持ちがついていかず、先生の言われた通り弾くことは出来なかった。
そんな月光をお父さんは好んで聴いてくれた。
上手いとも下手とも言わなかったけど、月光はお父さんも好きな曲だな。って言ってくれた。
そんなピアノを黙って売り飛ばそうとされていた。
兄からの連絡で知った。
私の所有物なのに、母が犬が飼いたいからピアノは邪魔だと言って片付けようとしたのだ。
ちなみに、母と同居している兄は犬を飼うことを了承していない。
母の中だけで犬を飼う事が決定しており、私のピアノを勝手に捨てようとしたのだ。
激しく抗議した。
私の物なのに、何故確認もなく売ろうとしたのか。
そもそも犬を飼うと言うが、兄が了承してないのにどうやって犬を連れてくるつもりなのか。
確実でない未来の為に、なんで私のピアノを処分するのか。
私が絶対に手放したくないと話をしたら、兄はピアノの処分をキャンセルしてくれた。
その時の母の捨て台詞が忘れられない。
お前のピアノなんか、ワンコに傷だらけにされてオシッコかけられてめちゃくちゃにされれば良いわ。
もし、ワンコを飼うことになったら、母はきっと私のピアノを傷つけるようにワンコをけしかけたり、トイレをピアノにするように躾するんだろうな。
と確信した。
私があれだけ愛着がある、大事な物であると説明したピアノ。
それを滅茶苦茶にする宣言をされた。
私の大事なモノは母にとってゴミでしかない。
こんな思いをするくらいなら
死んでしまいたい。
でも上手に死ねないから、いっそ誰かに殺してもらいたい。
私が死んだら母は嬉々として私が大事にしてたモノを処分していくだろう。
死んだら何にも感じなくなる。
死んだら何にも感じなくなる。
大事なモノを壊される未来に怯える事もなくなるんだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?