cero『POLY LIFE MULTI SOUL』
おはようございます。
フジイ サダモリです。
昨日、ceroのニューアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』がリリースされました。僕も仕事の後にタワーレコードに向かい、購入いたしました。残念ながら、タワレコ特典のDLコード付きのカセットテープは品切れになっていましたが。涙。
ceroの3人も積極的にプロモーション活動を行っているようで、様々な雑誌やラジオに出演しています。
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cero『POLY LIFE MULTI SOUL』
まず、僕のようなJーポップ大好き人間からすると、このアルバムは『うた』というモノを再定義するような作りになっていると言えます。ある意味では、これまでの彼らの代名詞的な側面でもあったストーリーテリング風の歌詞や分かりやすいサビのメロディーが徹底的に排除され、所謂ポップでメロウなラブソングが一つもありません。
ここで紡がれる言葉達は、ひたすらに「そこでうごめく何か」を表現しようとしています。僕たちの身体や、心や、あるいは街。夜になった瞬間に「そこでうごめく何か」。
また、彼らのさらに上達した演奏技術に裏打ちされたリズムの数々。日本人がこういったリズムのアルバムを作った時に漂いがちな「頑張ってる」感がなく、非常に自然で、その中でギターやキーボードが様々な実験を繰り返している事が伝わってきます。
tofu-beats さんのツイートにもあった様に、インスト盤付きを購入してもすごく楽しいでしょうね。
cero新譜とりあえず1週聞いたんですが全体的にリズムが挑戦的でよかったです。インスト付きにしといてやっぱよかった
結論。このアルバムで、彼らceroはメロウなシングル曲(『街の報せ』『ロープウェー』)を入れないことで、誰にも真似できない孤高のポジションを獲得しました。この明らかな意思表示がどのように今の市場に響いて行くか。とても興味深いです。
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