心が揺さぶられる文章

なんだか分からないけれど、
読んでいてすごく心地よい文章、だとか、
思わず引き込まれてしまう文章がある。

notesをはじめて数ヶ月、
何人かそんな文章を書く方に出会った。
そんな時は、迷わずスキを送っている。

そして、そんな私が過去イチで魅せられてしまった文章、それは作家の山本文緒さんの書く文章だ。

初めて出会ったのは、確か高校生のころ。
「絶対泣かない」だったと思う。
夏休み前の、夏に読みたい文庫本がひしめき合うコーナーで、ジャケット買いしたのが出会い。
短編集の文庫を次から次へと集め、長編小説を読み、最終的にはエッセイも読んだ。
水みたいに、一瞬で心に染み渡る文章。
あまりに違和感なく入ってくるから、山本先生と私は似ている人間なんじゃないかと思うくらいだった。
よく読んでいたあの頃、まだ私はうつ病を経験していなかったけど、「再婚生活」という先生のうつ闘病エッセイを読んだ時には、共鳴してしまったのか自分まで先生と同じ気分を体験した気になり、具合が悪くなったものだ。苦笑
その数年後に私もうつを患うのだけど、その時は先生の気持ちがさらに分かった気になり、そしてとても励まされた。
先生の文章がとても好きです。

昨年、先生が闘病の末、お亡くなりになった。
しかも私がとても恐れているガンという病気で。
(私は心気症という、病気を恐れて過度に不安になる神経症を患っています)
先生のInstagramで微塵も感じられなかった病の気配。ショックでしばらく立ち直れなかった。

そんな先生の最後の作品が来週出版されるそうです。がんの告知をされてからの先生の文章。
また具合が悪くなってしまうかも…と恐れながらも、どうしても読みたい、と予約しました。
もっと先生の本が読みたかったです。

心思うままに、殴り書きですみません。

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