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20年大切に想ってきた気持ちを手放すとき。


「うわっ、ままのてさんがいるじゃん!!」

先週のこと。
ものすごく久しぶりに参加した学生時代の集まりで、ずーっと大事なひとに再会した。
8年ぶりの再会。

集まりの話を聞いたとき、
彼がいるかもとは考えず、すぐに参加の返事をした。
今までは彼と会いたくなくて、集まりすらもずっと避けてきたのにね。
今年、身近な人と最期の別れがあり、人生の終わりを意識するようになったからかもしれない。
何事にも次があるとは限らないのだ。

彼の印象は全然代わってなかった。
私が好きだったあの頃のまま。
少年のような笑顔が眩しかった。

でも、不思議とドキドキもときめきもなく。
懐かしい旧友同士として話せた。
ただ楽しかった。
8年前に会ったときに燻っていた切ない気持ちのかけらはどこにも見当たらなかった。

あの頃から20年経って、私も大人になれたんだな。
ずっと忘れられないと思っていた彼と、
いつのまにか普通に話せるようになっていた
私の心の中で大きく膨らんでいた気持ちは、
ただの憧れがどんどん大きくなってしまっただけで、リアルの彼への気持ちとは違っていた。
これからもずっと大切な存在にかわりはないけど、彼がパートナーになることを願っていた気持ちはなくなっていたなあ。
不思議と寂しくはなくて、気持ちが綺麗に昇華された気がした。
夫と恋をしてパートナーになれてよかったと思えた。

ずっと手放せないと思っていた想いが昇華されて、人生で思い残すことが一つ軽くなった気がする。
私の人生が少しずつ出口に近づいているんだな、と感じた出来事でした。

こうやって一つずつ背負っている荷物を軽くしていくんだろうな。

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