炎暑

アイスコーヒーの氷を少し減らしてくださいというお願いで店員さんを困らせてしまった。
たぶんそんなこといちいち気にしなくていいのに、わがままな人間だな自分は…と自己嫌悪に陥ったりする。

そんなことを気にする割にはいろんなことを図々しく生きている。ちゃんとゴミの分別しないし、ごめんとかお礼をよく言い忘れるし、私が一番愛していたのにあいつはその記憶丸ごと無かったことにして結婚なんかしちゃってさ、とか考えてしまう。
多分私のことびきり愛してた別のあの人は、一つも見えないふりしてササッと結婚した私のことが憎いだろう。タイプじゃないくせに、とか思っていたり。

いまだに限られた人目を気にして、いい人間でいよう、おもしれー女でいよう、みたいな邪念がくるりと耳の裏周りで巻きついている。過去にも未来にも、それを求めている。あくまですべて利己的で、大人だからとかではない。

夏は夏でダメになるし、春も秋も冬も、私はダメであり続ける。特に夏は重症。夏に巣食うどうしようもない欲は何?私は何のために、何にせき立てられているの。

もうすぐ30歳になる。この頃それがたまらなく怖い。
夜中に意味のわからないnote書くのも、なんなら買ったものの写真をいちいちあげるSNSももうやめて、目の前の生活だけ見て、ミニマムでスローでシンプルでありたいのよ。

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