終点

さかむけを気にしたり、水回りを念入りに掃除している間に真夏のピークが去った雰囲気になっていて、後は誰かが一本締めするのを待っているみたいだ。

今年の夏のMVP獲るの目指してるの?てくらい念入りに日焼け止め塗ったのに、全然普通に日に焼けてしまって、生まれつきの体質はしゃあないなあ…と苦笑いする。
2000円の日焼け止めだって何にだって限界はある。

そんなわけで淡々と8月残り3営業日を迎え、せっせと月末処理の準備にとりかかる。
これが終わったらハーゲンダッツの新作を買うんだ…!と意気込むけど、コンビニまで行ったら、今月毎日のようにアイス食べてるし控えようかな?とか、そんだけアイス買うならちょっと買うの渋ってるあの化粧品全然買えるよなとか、アイスごときでウジウジ悩んで、8割がた諦めて帰る。
そうやってよく不要な選択肢を出しては、結局全て無かったことにしている。

急く理由なんてないのに、いつになったらゴールテープ切れるのかと焦って生きている。
意図的に小さな区切りを作って、早まる気持ちを収めようとする。
やっと電車が来たタイミングで電話が来たりして、つくほどでもないため息を漏らす。

一生のお願いは一回だけって相場は決まってるし、だから欲しいのは一つだけに絞った。
どうしてもこれだけは叶って欲しいってわがまま言っちゃだめかなあ、あとの退屈や不服は今まで通りノーカンにするから。
ずっとバテて眠いから、取引先に向かう電車ではずっとうたた寝して夢を見てる。

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