はる

春もすぐにくだり、膨らんだ期待は急激に萎んでいく。

踏みつけられた桜の花びらと綿毛が全て飛ばされたタンポポが、夏風に揺られている。

嬉しかったり悲しかったり、感情が忙しくって疲れるから、早く連休が来て欲しい。
ミスばっかりで自己嫌悪がくすぶって、いけないと思って帰りに好きなジュースを買うも、浪費したことにも罪悪感が湧く。

なんとかしたい、より良い、が欲しい。

一度落ち込んだところからじゃないと湧かない希望と期待を、握力の弱い手で何とか握る。

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