さらば平成、ハローニュージェネレイション

まだ平成が2019年に平成が終わると決まっていなかった三年前ぐらいから、
私は平成のうちに世界が終わると信じていた。

時を重ねるごとにたくさんの悲しいことが起こり、その度に胸が痛むとともに、この人生の果て、この世界の先に想いを馳せた。

けれど、あっけらかんと次の天皇の即位が決まり、当然かのようにオリンピックも次の選挙も準備され、昨日からはずっと新しい元号についてみんな騒いでいる。

私の感じる悲しみはまだまだ序の口らしい。世界最後の日に向けて、もっと世界はいい意味でも悪い意味でも大きく変化していくのだろう。
耐えられるだろうか。心配になるけれど、そんな些細な思いわずらいより大きな義のために、私は、強く明るく生きていくという決心をしたい。

会えていない人がたくさんいる。
見ていない景色がたくさんある。
直したい癖もたくさんある。
食べたことのないものもたくさんある。
愛せていない人もたくさんいる。
愛して欲しい人もたくさんいる。
平成で終わるには、あまりにも成せていないことがたくさんある。

だから私は、もっと悲しいことがたくさんあると知っていても、次の時代に快く足を踏み入れたい。