早朝バイトの帰り道

晴れ

バイト先でくしゃみをして、すみませんとお客さんに言ったらお客さんからのど飴をもらった。
コロコロ転がしながら帰る。
お父さんが2歳くらいの息子をつれて消防署の車を見せてあげてた。
バス停でおばあさんがほほえみながら時刻表をメモっていた。これから誰に会いに行くのだろう。
彼がメガネを変えたらしい。早く会って見たいな、と返事する。
吹く風が柔らかくて、何度も鼻を鳴らしてしまう。
今日干す洗濯物はこの匂いに染まるのだろうか。

幸福はちいさな飴のファミリーパックみたいなもんだなと思った。

ひとつぶひとつぶずつ、今日からまた使い果たしていこう。

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