水と君

水と人間は似ている
何にでも染まりうること
定まった形がないこと
時として
生きるモノを傷つけること


ミステリアスな君は
僕の前からするりと去っていった
振り向けどもう君は居なくて
わずかに残った
君の口から出た泡を掴めど
その泡すら消えてしまう
そして僕は息苦しさのあまり
水上に出でる


この息苦しさは
酸素と君欲しさによるものだろう
僕は家に帰ってベッドにダイブした
夢の中なら
君に会えるだろうか

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