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BAYCAMP2021 "DOORS"

私にとっての意味が詰まった重くて一瞬の2時間。なんでも最後だと思うと美化されてしまうような気がするけど、それでも確実に私にとって貴重で大切な時間だった。


今回BAYCAMPに来たのは鋭児をCOASTで見る為!!発表があって即チケットを申し込んだけれど何も間違いじゃなくて、あのイープラスのURLを押した瞬間から全てが正解。
整理番号403番なのに開場前からきて、それなのに会場に入るとがっつり演奏が聴こえてきた。「あれ、もう始まってる?」って思ったらリハだった。リハからかなりしっかりとしていてワクワクが止まらなかった。始まる10分前まではあの広いフロアに2列ほどの人しかいなくて、ああもったいない皆んな聴かないなんて、と思っていた。でも、終わって振り返ると、たくさんの人で溢れていた。もっとバレろと思うし、こんなにたくさんの人と一緒にこの演奏を聴けたのかと思うと最高の気分だった。

11:50『銀河』で始まる鋭児のステージ。気持ちを押し込めるような、でも開放的なライブでの銀河が大好きで、たしか初めてのライブの一曲目も銀河、出会ったのも銀河でとても特別な一曲。初めてみた時の映像と音楽に圧倒されたことや、その時に飛び込んできた色や押し寄せる感情をいつでも思い出せるし、これからも思い出せる自信がある。ライブと音源ではまた全然違くて、どの曲もそう。ポイントでライブ銀河の好きな部分を挙げると、すごく局所的だけれど、サビに入る瞬間のドラム。特別なにかすごいことをしてるとかではないけれど、心音のような音が自身の体にリンクして入り込んで、そして確実に体に心臓に撃ち込まれる。こうしてサビに入るあの瞬間、彩度や光度がぐっと高くなる。AEDの心臓に送る電気ショックってあんな感じなの????
音響の問題もあると思うけれど、喉や臓器を物理的にも振動させる低音が気持ち良かった。物理的にも、というのは気持ちや脳の振動や揺れも、ということで。お腹の下の方とか喉の根元とか頭が痺れる感覚が、心地いいではなく気持ち良くて、会場が広い分遠くまで鋭児の音や空気が侵食していくのが分かった。小さなライブハウスとはまた違う飲み込まれ方だった。クリアではっきりとしたような感じ。今回のライブ全体を通しても音源的な?なんて言うんだ?綺麗な?部分を感じることがあった、良し悪しではなくて、今回の会場や雰囲気にあったライブというか、なんか偉そうになってしまっているし全然そんなことなくて勘違いかもしれないのに、と申し訳なくも思うが、そのように感じた。そのままライブDVDにでもしたくなる感じ。「もっと話していいよ?ここにいる人たちはみんなコロナかかってもいいやと思って来てんでしょ?」って、普通に言ってたけど今どのアーティストも言わない言葉。多分ていうか、ダメだと思うけど、そもそもこんな事言わなくても話せる環境なのにね、とも思った。勢いや愛を伝えるのも憚られるなんてね、可笑しいね。嘲るような優しさなのか自由なのかわからないその言葉は、ほんの少しだけ悲しかった。
最後の『Fire』はとにかくカッコいい、また言ってしまうけれど、ほんとにかっこいい、この曲を皆んなで叫んだら最高だろうなと毎回思う。この時には気づいたら会場がどことか忘れてた、ただ鋭児の音楽の中に自分がいて、周りにどんな人がいるとかも見えていなかった。全て終わり音が無くなった瞬間にハッとするような感覚。全然知らない人と目を合わせてお互いにニヤッとしてしまったけれど、これめちゃくちゃ最高なことじゃないか????全く知らない人とその場だけの音楽から得た感覚を一瞬で共有した。共有したつもりもなくて、お互いに抑えきれなくてにやけてしまって、そのタイミングと目線が重なっただけだったようにも感じるけど。多分もう会わなであろうあの人と思わずにやけた一瞬は尊くて愛しかない一瞬だった。

それから、鋭児出演の発表があったときに何人かから連絡が来た。BAYCAMP行ってきなとか、出るみたいですね、とか、嬉しくて一人一人に抱きつきたいくらい、本当にありがとう。

本当はI'sもフルで聴く予定だったけど鋭児を見れたらなんだか満足しちゃって、CD購入後ドリンク交換をして、外でジンジャーエールを飲みながらぼーっとしてた。こんなにいい天気な祝日の真昼間からここに来ている人たちは、みんなみんな音楽がだいすきな人たちで、それぞれ目当ては違くてもこの空間を楽しんでいるんだな。昨日のTOKYOCALLING下北もこれから行く渋谷にもそうゆう人たちがたくさんいるんだな。と思った。ライブに来ることが全てじゃないし、ライブに来たら熱量があって来ない人はそうじゃないってゆうのも絶対に違う。けれど、こうしてライブに来て、同じ音楽を同じ空間で共有して、また新たな刺激を受けて、知らない人と繋がっていろんな人たちと話して、っていう、音楽だけじゃなくこのライブという文化は無くしたくないなとか、。なんかそうゆう事も考えてしまった。COASTがなくなるからなのかな〜、初めて一人で見たライブ、そういえばCOASTだったし。
もしかしたらこれがCOASTで見る最後のライブになるかも知らなくて、まだわからないけど、それが鋭児になるなら最高な締めになった気がする。

文章をまとめる力とか全然ないし、思ってる事の半分も伝えられなくて、これは私の語彙力の問題もだけどこの世の中に存在する言葉があまりに少ないとそう思うほど、得るものが大きすぎるからだろう。きっと鋭児はもっともっと広いフロアで、もっともっと大きなステージで演奏して聴く人たちの神経や脳を壊していくだろうから、壊されないように覚悟していきたいな。多分、ぶち壊れちゃうけど、それはそれでいいか〜。noteにしても長くなりすぎているので終わりにします。

おわり!


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