22週目、胎動を感じての正直な感想

つわりはそこそこひどかったけれど、赤ん坊は先生に苦笑いされるほど順調に育ち、出生前診断も陰性だったからこその感想だと思う。

胎動を感じ始めた時の感想は(すばしっこいなめくじ)だった。指一本にも満たない何かが、やたらと下腹の方でニュルニュルと動き回っていた。正直感触として気持ち悪い……だった。

服の上からでもその動きがわかるようになってからは、さすがになめくじとは思わないけれど、自分の意志とは関係なく動く様がエイリアンや寄生虫に侵された人間そのものだなぁと思い、奇妙な感じがした。

エコーで動いている姿を見ても自分の腹の中にいるということに感覚が結び付かず(うわ、足長！どこに入ってんのあれ？)や羊水の狭いところに入っていると言われれば(親に似て引きこもり体質なんだなぁ)と思った。

22週目に入り、これは睡眠を取っているのか？というほどに活発に動くので参っている。
妊娠前と同じように仕事中机に腹を押し付けていたり(内臓が押しつぶされると安心するのだ)、うつ伏せでネットサーフィンをしていると苦しい！という抗議のつもりか動く。

仰向けで寝ていても動く。通勤退勤中もおかまいなしだ。
仕事はデスクワークだが、移動のために立ち上がると風船のように固くなるので、前屈みでよろよろ歩くことが多くなった。

足のむくみや腰痛も出てきて、便秘なんて日常的、ヨーグルトもプルーンも青汁もてんで効果なしだ。

食べても食べなくても体重はもりもりと増加し、そのくせ少しでも食べなければ容赦なく貧血を引き起こす。

妊娠前、ウエストだけは細い下半身デブ体型だったがゆえ、今の腹がとび出た体型にいまいちどころかいまふたつ気持ちが乗らない。
相変わらずコーヒーやお茶はやめられない。

妊娠するのに苦労しなかったから、こんなにも母性弱者なんだろうか。産まれたら母性は出てくるし、出てこないのは精神病だからその時はお医者さんに相談してねなんて、親先輩には言われたが、そうなりそうで怖い。

まぁ元気に育ってくれているのには感謝している。