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天王洲アイル探訪記 4 模型保管庫

天王洲アイルで芸術に触れた記録です。今回は「WHAT(warehouse of art terrada)」の模型保管庫の見学です。

模型保管庫 の見学?

 このミュージアム、WHATを経営しているのは寺田倉庫という倉庫会社。美術品含む様々なモノを預かる会社です。その寺田倉庫さんが預かっている建築模型を公開するという試みです。中は写真禁止でしたので、公式ページのリンクを貼っておきます。

 模型保管庫は当初、全く目当てではなかったのですが、チケットを買うときに、展覧会を見た者だけが入れると書いてあったので、ついでに行ってみることにしました。

厳重な入館体制

 最近、新型コロナウイルスの影響でほとんどの美術館が日時指定制になりました。といっても、30分~1時間の幅の中で、好きなタイミングで行けますよね。

 ところがこの模型保管庫は、保管庫に入るというだけあり、
・ゲストカードの支給あり
・集合時間指定あり
・同行スタッフあり
とかなりの厳戒態勢が敷かれていました。集合時間に指定場所へ行くと、エレベーターで保管庫のあるフロアへ移動します。
 模型保管庫の中は、本当に倉庫っぽい感じで、美術館とは全く違います。名前のとおりですが、保管庫の中に入り、置いてある模型を見学させてもらうという流れです。

 私は建築にさほど興味のない人間ですが、そんな私でも結構テンションがあがるくらいには、中の展示は興味深かったです。

 模型って面白いんですね。人の夢が詰まっている感じが、保管庫に静かに眠っている状態でも伝わってきました。

 数十個は展示があったと思うのですが、その中には自分も足を踏み入れたことがある「渋谷スクランブルスクエア」や「サントリー美術館」もあったりして、そうか、どの建物も、誰かがこうして模型を作ったりして設計して、それが形になっているんだなあ、という当たり前のことに感動を覚えました。

 私でも知っているくらい有名な隈研吾さんの事務所の模型があったり、国立競技場のデザインコンペに登場した模型(桜をモチーフにしたもの)があったりもして、ミーハー心も満たされました。

 また、それまで存在すら知らなかったけれど魅力的な建物の模型にも出会い、実物を見てみたいなあと思わされました。たとえば広島県の神勝寺にある「禅と庭のミュージアム」や、宮城県にある子ども向け体験施設「モリウミアス」等です。

ほか、常設展示として「天王洲アイルキャナルサイド構想」なる模型があるのですが、それはまさに今、自分がいる天王洲アイルの街全体の模型でした。たった今歩いてきた街が模型になってここにある(現実には、模型があって街がつくられたわけですが)のは不思議な感じがしました。

模型をまじまじと見たことはこれまでなかったのですが、思ったよりずっと楽しい時間でした。

入場枠が結構少ないせいか、あまり積極的に宣伝もしていませんが、このWHATを訪れるならばぜひこの模型保管庫も訪れてみてほしいです。写真を残せないのが残念です。

天王洲アイル探訪記、長くなってしまいましたが、あと1回くらい続きます。

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