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馬カルフェス

隣町、新ひだか町で今日は馬カルフェス(馬カルチャーフェスティバル)というイベントがあった。馬のセリが行われる場所での開催で、なかなかセリ会場へ入ることはできないので、これはぜひ行ってみたいと思って出かけた。会場までは浦河からだと車で1時間弱。

色合いのかわいいポスター
盛りだくさんの内容だ

まずは馬車

朝、愛馬に乗ってから出かけたので、到着したら、駐車場は車がいっぱいで、入口からかなり遠くへ誘導されて駐車したほど。体験乗馬は小学生まで、とのことで乗れないので、まずは馬車だ! とすでに長い列ができていた最後尾に並んだは良いが、「チケットをお手元にお持ちください」と言われて、前の方に聞いたら、整理券が必要だとのこと。整理券を配っているという入口近くのテントまで急いだが、すべて配布済みと言われ、がっかり。。

おがわじゅりさんの馬のお絵描き教室

おがわじゅりさんの元競走馬オレっちは大好きで、全巻持っているし、LINEで使うスタンプもおがわじゅりさんの馬のばかりだが、私自身があまりにも絵が下手で、敷居が高いというか、およびじゃないと思っていた。が、まぁ覗いてみようと、会場へ行くと、浦河の知り合いの方から声をかけていただき、そしたら他にもサークルで一緒の方とかがいて、ちょっとご一緒させてもらった。


何度も読み返して読んでいる大好きな漫画だ
ホワイトボードの左の方がおがわじゅりさん

ほどなくお絵描き教室は終了だった(描き方の指南部分は全く頭に残ってない。。やっぱり絵を描くセンスなし)。皆は次に馬車に乗ると言うので、私は整理券がなくて乗れなかった、と話すと、余ってる券があるよ、と便乗させてくれた。有難い。すごく嬉しかった! 札幌の街中で馬車を運行をしている馬車だ。

輓馬の大ちゃん。1トン越えの重種馬。力持ち!
色んな飾りつけをしていた。尻尾の馬がかわいい

引退馬活動トーク

楽しみにしていたのが、角居元調教師と佐々木さんのトーク。定年後、角居調教師が引退馬の活動をしているのは聞いていたが、どんな話をするんだろうと、プログラムを見たときに一番興味をもった。

競馬は農林水産省の管轄で、引退馬となると、環境省になり、1頭自分のために飼うのではなく、ビジネスとして預かったりするには動物取扱責任者という資格が必要となる。が、その「動物」はどうも馬を想定しているわけではなく、広く犬とか猫とか、トカゲとかについて学び、なおかつ経験が必要だが、角居氏のように競馬に関わり、ずっと馬の世話をしていたのに、それは農林水産省の下での話で、カウントされず、資格取得にお金も時間もかかるという話や、引退馬を繋養して何かをしようとすると、お金と人と土地が一度に必要で、土地が見つかっても、世話する人やお金がないと始められないし、一度に3つ揃うことが必要だという話など、色々と興味深かった。1頭の馬が月に8万円くらい稼ぐことができれば、まかなえる、自立でき、それを目指し、様々模索しているそうだ。

ウマ娘

ポニーとの撮影ができるところでは、ウマ娘のコスプレの人がたくさんいて、そこだけ色合いが違っていた。意外と男性が多くて、後ろから見たときに皆の尻尾が見えるのが、なんか可愛かった。

手前のポニーちゃんはたてがみも尻尾もおめかししていた
実は結構寒かったのだが、コスプレする人ってすごい。半袖の人もいる!

ウマ娘は今や馬文化の一部なんだなぁ。ウマ娘のおかげで、こんなに若者がこのイベントに来ている! どんな形であれ、リアルの馬に触れたいって思う人が増えるのは本当にうれしい。

造鉄

装蹄師さんによるデモンストレーションも見た。愛馬は今は蹄鉄を履いていないが、乗馬クラブにいたときは5-6週間に一度は装蹄師さんがきていた。持ち運び可能なバーナーみたいのを初めてみたとき、鍛冶屋さんのイメージだったのに、こんなにコンパクトなポータブルな道具だけでできるのか、と非常に驚いたのを覚えている。このデモンストレーションでは飾りにする蹄鉄をつくり、本当にわずかな道具で蹄鉄の一方の先に馬の顔、たてがみ、もう一方にしっぽを造作していた。

装蹄師さんの解説付きで、どんな道具で何をしているのかを説明してくれた

流鏑馬

もう1つ楽しみにしていたのが、流鏑馬だ。一度だけ、流鏑馬に挑戦したことがある。初心者向けの講習だったので、矢をつがえてのスタート。両手を放して馬に乗るのも難しいが、一の矢の後、次の矢をつがえるのがとてもじゃないが間に合わなかった。

流鏑馬には色々な流儀があるそうだ。今日はまずは走路を走って検分すると言っていたと思う。その次が「露払い」で走路を清め、そして「騎射」。今回は会場の関係で通常200mに3つの的なのを、150mに2つの的にしている。200m、つまり1ハロンを11秒とかで駆け抜けて3つの的を射ると説明していたと思うのだが、そのスピード、よく調教の際の時計として挙がる秒数ではないだろうか。すっごく速い。小さな和種でもすごく速いんだなぁ。

和式の鐙。鞍も良く見えないが和式の鞍ではないかと思う。
1の的のあとに2の的までに背中の方から矢を取り出してつがえる
見事、的中
その間ずっと手を放して駈歩

この後、北海道大学静内牧場長(准教授)が道産子の話もしてくれた。青函トンネルの工事(1960年代)では、札幌から道産子が荷物を運んで峠越えをしたし、今の北海道の発展は道産子なくしてはなし得なかった。その道産子の数がものすごく減っていて、その保存を声を大にして訴えたいけど、保存すべきだと他人が納得するようなストーリーがなかなか描けないとおしゃっていた。

体高148㎝未満の馬はポニーと総称されるが、それよりもっと小さい馬はなぜかミニチュアホースと呼ばれる。これはアメリカが発祥だからだとか。同じ小さくても、日本の馬なら和種って呼ばれるしね。

すべては見られなかったけど、馬好きには1か所で色々見聞きでき、体験もできる楽しいイベントだった。


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