TL読書録 2024年3月
濃蜜同棲 クールな社長の過剰な溺愛 (ルネッタブックス)
こちらの作品、わたくし少しばかり衝撃を受けました。
というのも、ヒロインの容姿の表現がかなり攻めている。"どっしりしている"に始まり"固太りしていた"やら"若干幅広の鼻"なんていうのは初めて見た‥そして"母親気質"！
ヒーローは早くに病弱だった実母を亡くしているので、そういうヒロインの醸す安心感が良かったんだろうなあ。
というのはさておき、何がいいってお約束のようにヒロインは痩せたらやはり美人であった‥という安易な方向にいかないこと。序盤、ヒロインが運動も兼ねて屋上まで階段を使っているという説明があり「ふ〜ん‥」となったのですが、こちらはミスリードでした。
そんなヒロインはダイエットもお化粧もあんまり頑張らない。服と下着を新調するのみです。このヒロイン、終始現実を見て力強く生きているため自制心が強くあまり浮かれたり舞い上がったりせず財布の紐がとにかく固い。
そして、ヒーローもヒロインを着飾らせようとかプロデュースしようとかしない。ただそのままを受け入れる。それってもう"愛"だよねえ‥となりながら楽しめました。
気になる伏線もきれいに回収されていくし、こっちかと思ったらあっちだった！というようにうまく言えませんが飽きずに読めてしまうというか‥
最後はお約束〜な展開ですけど、それでもやっぱり楽しく読めました。
というわけで、この作家さんの他の作品も要チェック！やることが多すぎる。
シンデレラは魔法を信じない 高嶺の桜は秘書室長の執愛に乱れ咲く (蜜夢文庫 )
いつものように、イラストが天路ゆうつづ先生だ！！となり手に取ったこちら
話は面白いんだけど、かなり設定が盛り盛りです。これとこれは無くても話が成立したんじゃないか‥？となりながらもなんとか読了。10代の頃だったらもっと楽しめたかもなあ、なんて寂しい気持ちになったのでありました。
スパダリドクターとなりゆき婚約!? 甘く淫らな恋の治療 (ガブリエラ文庫プラス)
物語を読んでいて、その話を好きになる要素って沢山あると思うんです、話の筋だったりシチュエーションだったりロケーションだったり‥で、私はこの作品を読んでいて思いました。
わたし‥このヒロインめちゃめちゃ好きだな‥と
TL小説お約束の人の良いヒロインではあるけれど、言うべきところではバシッと言ってくれるのが気持ちいい。特に終盤の悪役女との対峙シーンは、よくぞ言ってくれた‥！という爽快感でした。本編で直接語られはしないけど、切り返しや言い回しに頭の良さや芯の強さが垣間見える。
とは言っても、やっぱり弱いところや素直になれないところがあるんだけど、それをスパダリヒーローが見事に回収していく。
作中、ヒロインは元婚約者の言動にどんどん失望し続けるんです。そして、それとは対照的なヒーローに惹かれるのは、そりゃそうなるよねえと納得せざるをえず、ヒロインが幸せになって本当によかったなあ‥などと謎のモブ目線で思ってしまうのでありました。
あと、かなりの蛇足ですが、悪役女（※ヒーロー妹）が悪役女になってしまった原因をヒーローは母親としているんですが、毒親育ちとしては、やはり父親かなと思いました。この父親、作中ではなんか曲者のすごい経営者みたいな書かれ方ですが、自分の母親から妻を守れていないのはどうなんだ！？と毒親育ちは義憤に駆られました‥蛇足おしまい！
（上記3作はKindle Unlimitedで読めます！2024年3月末時点）
2月に書いていた通り、最近は華藤りえ先生の作品ばかり読んでいました。上記のスパダリドクターも結局2回読んでるし、イジワル医師はなんと3回目‥そんなわけで、新規開拓よりもリピートが多かった3月でした。
気になる2024年3月末でTL読了数は52冊。先月からだと+11冊！ただ、この数字にはリピートした分は入ってないので体感的にはもっと読んでたな〜って感じではあります。
いよいよ4月からは職場復帰に向けてバタバタするのですが、あまり張り詰めすぎずにTLで癒やされる予定です。通勤電車の中でも気兼ねなく（？）読めるようにスマホの覗き見防止シート（あってる？）を買いました‥！！
これでエッチなシーンも安心！それではごきげんよう！
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