見出し画像

日々ムサビ(通信)【版画Ⅳ】

版画Ⅳの通信課題は、4版種の中から1版種選択し、「空間」をテーマに制作するというもの。空間という言葉は、実際に目の前に広がる空間や、心の中の空間など、様々に捉えることができる言葉だと思いますが、私は普段から自分の内側に目が行きがちなので、心理的な空間を表現しようと考えました。

ドローイングとして以下2点を提出。
ドローイングその1。

画像2

⭐︎表現したいポイント
・自分の生活とその中での心も状態との関係
・なんとなく満ち足りていないような気がして、生暖かいぬるま湯に浸かっているような日々 

→同じような女の人が落下しているような、浮いているような感じで、「退屈で単調、でも決して不幸せすぎない生活に浸かっている気持ち」を表現したい

⇨講評では、
1背景版を作ること
2もっと人を多く、画面も大きくする(この作品は30×45センチ)の方が表現したいことに適している

とのことでした。もっと自分の表現したいことに何が適しているのか、突き詰めて考えないといけません…!

ドローイングその2。

画像2

⭐︎表現したいポイント
・誰かと話をしていて、その会話の内容のせいか、相手のふとした仕草のせいか、勝手に急にどきっとなって、気まずくなる様子

→人物の目玉の数を1→2→4→2→1と変化させ、うろたえる様子を表現したい
→背景の青と緑で平静の気持ち、赤や黄色でドキッと狼狽える気持ちを表現したい

⇨しかし講評ではこの意図は伝わらなかったです。絵を観る側の感情として、
①不思議だな
②想像しよう
③こういうことかもしれない
④なるほど

という流れになるので、この作品だとあまりに全てがぼんやりしすぎて見る側の気持ちを動かすとっかかりがなかったです。背景と人物の対比を、もっとはっきりさせるべきでした。



今回は最初のドローイングを版画にしました。

作品名「落下する上昇志向」
木版画 多色2版 紙サイズ54.3×39.2センチ、イメージサイズ45×30センチ

画像3

ドローイングのように、もやもやした感じが出せたらよかったです…。バレンが良くないのはもちろんのこと、紙の湿しも足りていませんでした。

ですが!とりあえず木版画はこれで作り納めです!!何度計算しても合わない見当の呪いに四苦八苦しながら、よくもまあ合格できる作品に仕上げられたと、とりあえず自分を褒めたい!笑

どんどん作品作って、技術を磨いて、表現の幅を広げて行きたいです。
頑張るぞ〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?