日々ムサビ(通信)【複合的表現Ⅰ】
今回は複合的表現Ⅰの課題に取り組みました。通信授業の課題は1つ。
○通信授業課題「フォト・コラージュ」
1−1「内的空間の表出」をテーマに、写真や雑誌の切り抜き、コピーなど、様々な画像を材料とし、それらを並べたり、重ねたり、変形させたりしながら複合的に組み合わせたフォト・コラージュによる制作をする。また、作品について200〜400字で解説する。
というものです。この課題を受け、作った作品がこちらです。
『平日は働いて、休日は美大の勉強をして、という日々の繰り返し。働けること、自分の好きなことを学べる事にありがたさを感じながらも、単調な日々の繰り返しに、じわじわと焦り、モヤモヤしている。そうやって感傷に浸るのは決まってお風呂に入っている時で、だから心のモヤモヤを、泡で洗って水で流し落としたいけれどそうはいかなくて、綺麗になったかなと思っても、表面がキラキラするだけで先が見えるわけではない。花の門みたいなものがあって、これをくぐれば万事救われると妄想するけれど、その形はなんだか頼りなくて通ることができそうにない。』
こういったことを考えて、この作品を制作するに至った。職場に行くときに通る道や、お風呂場や水の写真を使い、それを覆い隠すように泡と花の門を貼り付けた。
講評では、
・作品のコンセプトが明確にあるために、調和のとれた作品のなっている。
・しかしその逆に、説明的な印象になってしまっている。
・意外性に欠ける。
とのことでした。説明的な印象を強めてしなったのが、蛇口を移した小さな写真です。これは、貼り付けるかどうか結構迷ったので、センスをまだまだ磨かなきゃいけないな、と思わされました。
「コラージュでは「背景とモチーフ」という明確な区分けはなく、混沌とした世界が生まれる。そこに、自分なりの秩序を見つけることができたとき、魅力あるコラージュ作品ができる」とアドバイス頂きました。
クルト・シュヴィッタースという画家の作品が参考になるとのことでした。
クルト・シュヴィッタース「Das Undbild」(1919年)
クルト・シュヴィッタース メルツ(ボルトニクのために) 1922年
ハノーファー・メルツバウ(彫刻作品の復元)シュプレンゲル美術館
シュヴィッタースは、これらの作品ように、捨てるものを張り合わせて作るコラージュ作品の「メルツ」を発展させていきました。3つ目は廃棄物を拾ってきては自宅に貼り付け、立体作品を作っていたのです!すごい!!
もっともっと、精進します!
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