240311 ダンジョン飯、ミッドサマー

ダンジョン飯にハマっている。アニメの評判が良いので見てみたら面白くて最新話まで追いつき、原作も読み終えると最初から再読して冒険者バイブル完全版を読みデイドリームアワーを読み、という感じで再入門した状態。もともと単行本は1巻発売当時から読んでいて10巻までは追っていたのだがこのタイミングでドはまりしてしまった。
魅力的なキャラクターたち、生物の肉体・表情・感情を精緻に描き出す画力、世界の作りこみに唸らされる作品だ。アニメもここからの展開が楽しみ。

そして『ミッドサマー』をようやく見た。
この物語を作った人間の性格の悪さと、ホルガ村の人を食い物にする構造に反発したくなる感情が湧き、とても嫌な気分にさせられる。
伊藤計劃の『回路』評に「筋が通っていないものとしての死。僕はそれが怖い」という箇所がある。ミッドサマーの怖さがあとを引かず、ただただ嫌なものを見たという感情ばかり残るのは、ホルガ村には最初からクリスチャンたちを害する意思があり、それに沿って嫌なことが起きるため、筋が通っているように感覚することから怖さが軽減されるんだろう。
それでも、これから良くないことが起きるのではないか、という予感で居心地の悪さに包まれるアッテストゥパンのシーンなんかは単純に巧くて感心。細かな仕掛けが多数あるようですが、一人で再視聴するのは勘弁願いたいというのが正直なところ。手軽に嫌な気分になれるので、嫌な気分になりたい人にはおすすめです。

以上。

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