見出し画像

君ならどうする?一番いい方法を考えてみよう!「欲張りすぎ」は厳禁よ。

今回で君たちお気に入りのタルムードのお話は一旦最終回にしましょうか。

タルムードのお話を通して、たくさんのことを学べたようね。


気に入って、君が小さいいとこたちに話して聞かせてあげている姿が
ママはとっても誇らしかったわ。


「タルムード」がユダヤ人の知恵をぎゅっと集めた大切な書物であることやこの教えによって育ってきたユダヤ人が、
どの民族よりも成功者が圧倒的に多いということ。


誰かに教えてあげるときは、お話の面白さだけでなく、
「タルムード」がどういうものなのかも、
きちんと説明できるようになるともっといいわね。

⇒「タルムード」ってなに?


ユダヤ人の知恵を学んで、君たちも、皆も、
かしこく・豊かで・幸せな人生を送れますように。


新しいお話の紹介は一旦終わるけれど、
何度も同じお話を繰り返し読んで、考えてみてね。


一番大切なのは、物語を通して、君自身が一緒に考えることよ。

「魔法のザクロ」

「難破船の3人の乗客」

「金の冠をかぶったスズメ」

「七匹の太った牛と、七匹の痩せた牛」

「あるラバイの最悪で最高の災難」

「正直な仕立て屋」


最終回の今回は「キツネと葡萄畑」というお話よ。

さぁ、君はこのお話からどんなことを考え、学ぶことができるかしら?


「キツネと葡萄畑」のあらすじ


あるところに、とっても太ったキツネがいました。
そしてある日、おいしそうなブドウが実ったブドウ畑を見つけました。


そのブドウ畑には柵があったので
太ったキツネは柵をくぐれず、中に入ることができませんでした。


そこで数日間、やせて柵をくぐれるように
がんばってご飯を食べずに過ごしました。


やせてブドウ畑に入ることができたキツネは
たくさんたくさんブドウを食べました。


すると今度は、食べ過ぎてまた太ってしまい、
柵をくぐれなくなっていることに気が付きました!


このままでは自分の巣に戻れないし、
畑の持ち主や猟師に見つかってしまうかもしれません・・・


さて、あなたががキツネならどうしますか?


【キツネ1】せっかく食べたブドウを苦しい思いをして全て吐き出して、急いで柵をくぐって逃げ帰る。

【キツネ2】数日間ブドウ畑の中に隠れて、やせたら脱出する。


君はどっちのキツネ?


キツネを君自身に置き換えて考えてみて。

柵は危険と安全の境界線で、
中のブドウ畑はご褒美や君の欲しいもが手を伸ばせばとれる状態にある


柵の中はとっても危険な世界だけど
努力したら「ごほうび」を手に入れる事ができるわ。



食べたブドウは努力して手に入れた「成果」ね

①危険だからと言って、せっかく手に入れた成果を捨てて逃げるか

②せっかく手に入れたものを失いたくないから、危険なところにとどまる


君ならどっちの方法を選ぶのか、
そして、なぜそうするのか理由も含めてしっかり考えてみて。


そう、このお話はね、完結していないところがポイントなのよ。



実は、どちらも正解ではない


実はこのどちらの答えを選んだとしても、正解ではないわ。

【キツネ1】
これだけ食べるのを我慢してやせて準備して、
危険を冒して柵の中にはいってブドウを食べたのに、
結果は何も得られないどころか、
すごく苦しい思いをして吐き出して逃げ帰る

これって、ブドウ畑に入る前の最初の状況より
悪くなっているんじゃないかしら?

これなら入らないほうがまだましね。。。


【キツネ2】
食べるのを我慢してやせて準備して、
危険を冒して柵の中にはいってブドウを食べることができたわ。

もし猟師に見つかりさえしなければ、
ブドウを食べられたことは万々歳ね。

でも、もし一見つかってしまったら?
命の保証はないわよ?

猟師に銃で撃たれて死んでしまうかもしれない。

死んだら、ブドウを食べたことなど無意味になってしまうわ。



最小限のリスクで最大限の効果を生み出す


じゃあ、この場面で、キツネがどういう行動をとれば
一番少ない危険の中で最大限の成果を得られたかしら?


■そもそもブドウ畑に入らない?
 ⇒目の前にチャンスが広がっているのに無視するのかしら?

■中に自由に出入りできる誰かにとって来てもらう?
 ⇒そうするためには、その対価を考えないといけないわね

■頑張って自分で柵の中に入っても、柵から出られるだけしか食べない
 ⇒満腹にはならないけど、危険はすくなくなるわね


キツネ1の危険はないけど何も得られない
ノーリスク・ノーリターン

キツネ2の危険だらけだけど得られたら大きい
ハイリスク・ハイリターン


本当はねこの中間の、
自分にとって適正なリスクを考えて
そのなかでの最大限の成果を上げる


これを考えることこそが、このお話の大きな狙いであり
学びえる事なのよ



リスクは最小限に抑えて
効果を最大限にする

これは、自分のビジネスをするときも
何かを自分で決めなければいけないときも
いつもいつも考えておかなければいけないことよ


だからと言ってね、決してリスクから逃げてはいけないわ
リスクを取らないことは「現状維持」ではなくマイナスであること


これは「難破船の3人の乗客」で学んだわよね


欲張りすぎてはいけないわ


こうして、タルムードのお話を通して
自分がどういう行動をとればいいのか


君には、いつだって考えて行動できる人になってほしいと
ママは願っているの。


タルムードは、幸せな考え方や
かしこい生き方をいつでも考えさせてくれるわね。


これまで紹介したお話に共通して示されている事
君は気が付いたかしら?

「欲張りすぎてはいけない」ということね

・お姫様のために自分のザクロを差し出した3男
・正しい商売をし続けた仕立て屋
・失ったことにさえ感謝するラバイ
・豊かな時にしっかりと蓄えて危機を乗り切った王様

幸せをつかむのは、いつも欲張らない人で

・王冠を欲しがったスズメ
・森の奥までフルーツを食べに言った乗客
・食べ過ぎて外に出られなくなったキツネ

大変な不幸に見舞われるのは、
いつだって欲張りすぎた人なのよ


あれもしたい
これもしたい
あれも欲しい
これも欲しい

欲をもって、意欲的に生きること自体は素晴らしいことよ


人間の行動の原動力は欲求なのだから、
色んなことに欲張って頑張ること自体は間違っていないわ。


だけどね「欲張りすぎ」、それは「猛毒」となる事
強欲が、一番自分を危険にさらす


このことをちゃんと覚えておきなさい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?