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今起こっている「最悪」なことを、君はどうとらえるか

今回のタルムードのお話は、あるラバイに1日で起こった出来事のお話よ。

ラバイというのはユダヤ教を教える人で、
牧師様みたいな人のことよ。


ラバイの身に起きた出来事と、
ラバイが思ったこと
君ならどう思うか想像してみて。


何度も言うわ、
「タルムード」がユダヤ人の知恵をぎゅっと集めた大切な書物よ。


この教えによって育ってきたユダヤ人が、
どの民族よりも成功者が圧倒的に多いのよ。

⇒「タルムード」ってなに?


ユダヤ人の知恵を学んで、君たちもかしこく・豊かで・幸せな人生を送るために、何度もお話に触れて、何度でも考えてほしい。


さぁ、「あるラバイの最悪で最高の災難」、
しっかり君の頭をフル回転させ、想像し、考えましょう。


「あるラバイの最悪で最高の災難」のあらすじ

ある日ラバイは犬と羊を連れ、
聖書を読むためのランプをもって歩いていました。

日が暮れ、粗末な小屋を見つけたので、
そこで一晩過ごすことにしました。

寝る前にランプをつけて聖書を読もうとしたところ、
ランプのオイルが切れて灯りが消えてしまったので、
しかたなく寝ることにしました。


その夜は本当に悪いことが重なりました。

● 連れていた犬が、毒虫に咬まれて死んでいました

● オオカミがやってきて、羊をかみ殺して食べてしまいました


翌朝になり、すべてを失ったことに気だついたラバイは
羊のお乳も飲めないのでお腹もペコペコ

小屋を出発することにしました。


小屋からすぐのある村の近くを通りかかったとき
ムラの様子がおかしいことに気が付きました。

前の晩に盗賊が村を襲って金品を奪い、
村人たちは皆殺しにされていたのです。

ラバイは恐ろしさに震えながら、こう思いました

「もしランプが消えていなければ、私も盗賊に見つかっていたに違いない」

「もし犬が生きていたら、鳴き声で盗賊に見つかっていたに違いない」

「もし羊が生きていたら、騒いだ音で盗賊に見つかっていたに違いない」


そしてラバイは
「すべてを失っていたからこそ、自分は助かったのだ」
ということに気がつきました


「どんなに災難が降りかかろうと、人は希望を見失ってはいけない」

「最悪なことが最良のことだと、信じなければいけない」

ラバイはこう悟ったのです


もっと悪いことを防いでくれているかもしれない


ラバイは、大切な考え方の見本を示してくれているわ。

全財産を失ったからこそ、
自分の命という一番大切なものが救われた
そう考えられる「マインド」が大切なの。


今もし君が「最悪だ」と思うことに見舞われていたとしたら、
「もっと悪いことを防いでくれている」と考えて


・やる気や希望を無くして投げやりになったり
・ふてくされて腐ってしまったり
・起きている出来事のことを悲しんでばかりいる

というように最悪な状況に負けてしまわず

・広い視野を持ってみる
・希望を持ち続ける
・よくなるように行動する

というように最悪な状況に打ち勝ってほしいの


そういう考え方を持っているだけで、
君たちは最悪の事態に向き合える強さを手に入れたようなものよ


「諦めたらそこで試合終了」と通じている


ママがこのお話を聞いたとき
「スラムダンク」というバスケットボールのマンガの
名ゼリフを思い出したの。


バスケの試合でチームが負けそうになっていて、
まだ試合時間は残っていたのだけど
もう「負ける」と思いながら戦っている状況で


ある監督が、チームのエースにこういうの
「諦めたらそこで試合終了だよ」


エースは、諦めかけていた気持ちを立て直し
息を吹き返して最高のプレーをして
チームを勝利に導いたの


ラバイのお話も、スラムダンクでも
お話の内容こそ全然違うのだけど
言っていることは共通しているわ


その最悪な状況を
自分がどうとらえるかが一番大事だということで


何があっても決して諦めてはいけない
投げ出してはいけない

ということ、

諦めなければ未来は開けるわ。

大切な教訓ね。


タルムード、とっても面白いわね!

他のお話も、また何度でも見てみるといいわ。


「魔法のザクロ」

「難破船の3人の乗客」

「金の冠をかぶったスズメ」

「七匹の太った牛と、七匹の痩せた牛」

「正直な仕立て屋」

「キツネと葡萄畑」


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