くもった鏡の水垢・うろこの汚れをキレイに取る

日頃から鏡のお掃除をしていても、気がつくとお風呂や洗面台の鏡には曇った「水垢汚れ」がこびりついています。
中には、水垢が「うろこ模様」になっていることも多いでしょう。

これらは、軽度の場合は簡単に取れるのですが、頑固な場合はなかなか取れないため、汚れの状態によってお掃除アイテムの使い分けが必要です。

今回はどの家庭でも簡単に手に入る5つのアイテム

• キッチンペーパー
• 歯磨き粉
• サランラップ
• 重曹
• スポンジ(研磨用)

これらを使い分けて鏡の「水垢」「うろこ」の取り方を紹介します。


◆まずは汚れの正体を知る!鏡の水垢が頑固な理由

 ◇1.曇りの正体はミネラル

なぜ鏡が曇ってしまうのか?

それは、鏡についた水道水が乾燥するときに、水中に含まれる「ミネラル」だけが、鏡の表面に白く残ってしまうからです。

そして、この白く残ってしまった汚れを、「水垢」「うろこ」と呼んでいます。(以下、「水垢」で統一)

 ◇2.水垢が取れない原因はケイ素 

なぜなかなか落ちない頑固な汚れになってしまうのか?

それは、水垢を作っているミネラルの中に、「ケイ素」という鏡を構成する物質が含まれていることが
関係しています。

汚れがついて時間がたつと、水垢と鏡の両方に含まれるケイ素が互いに同じ物質同士、くっついてしまい境目がなくなっていくことで、なかなか取れない頑固な汚れとなっていくのです。

◆酸性洗剤で鏡の水垢を掃除【軽度な汚れ】

 ◇1.初期の水垢は酸性洗剤だけでも落ちる
鏡を曇らしている水垢はアルカリ性のため、酸性に溶ける性質があります。

そのため、初期の水垢なら酸性の洗剤を使ってあげれば簡単にキレイになります。

そして、この時に大切なのは汚れに洗剤を漬け置きすることです。

 ◇2.酸性洗剤+キッチンペーパーでパック
今回は、家庭によくあるキッチンペーパーでパックする方法を紹介します。
酸性洗剤は研磨剤が入っていなければなんでもOKで、おすすめはクエン酸水です。

手順
1・水に浸したキッチンペーパーを鏡に張り付ける
2・その上から酸性洗剤を吹きかける
3・30分から1時間ぐらい漬け置く
4・張り付けた物を取り、洗剤を水で洗い流す
5・乾き拭きで仕上げる

これだけで簡単に見違えるほど水垢が落ちてピカピカになるはずです。

・サランラップの合わせ技
さらに密封度を上げてより洗剤を浸透させたい方へおすすめなのがこの合わせ技です。

漬け置きするときにキッチンペーパーの上からサランラップで密封すると、さらに汚れが落ちやすくなります。

注意すること

・水垢はこすっても落ちませんので、無理にこすらないでください

・酸性洗剤と塩素系漂白剤が混ざると有毒ガスが発生するので絶対に併用しないでください。

・鉄製品は錆びる場合があるのでしっかり洗い流してください

上記の3点に気を付けて行ってみてください。


◆鏡の水垢を削って落とす【頑固な汚れ】

水垢と鏡がくっついてしまっているような頑固な汚れは削って落とすしかありません。

ただしこの方法は必ず見えなくても鏡にキズがついてしまいます。

安易に行うとそのあとキズの中に汚れが入り込んで、後々のお手入れやお掃除が大変になってしまいますので、慎重に行ってください。

 ◇3.歯磨き粉を使った汚れ掃除

手順
1.指先に歯磨き粉をつける
2.水垢に対して丸を書くように磨いていく
※歯ブラシやスポンジで磨いてもあまり効果はないので注意してください。

 ◇4.クリームクレンザーや重曹を使う

手順
1.重曹を「水1:重曹2」の割合で混ぜてペースト状にする(クリームクレンザーはそのまま使用可能)
2.サランラップを丸めてクリームクレンザー又は重曹ペーストをつける
3.水垢に対して丸を描くように磨いていく

 ◇5.スポンジ(研磨用)や鏡用のダイヤモンドパットを使う

手順
1.鏡とスポンジorダイヤモンドパットの両方を水でぬらす
2.水垢に対して丸を描くように磨いていく

注意すること

・いきなり鏡の目立つところを削らずに目立たない箇所から試しながら徐々に行ってください。

・力を入れれば汚れが落ちるわけではありませんので、削るときは力を入れすぎないでください。

上記の2点に気を付けて慎重に削っていってください。

ただ、すでに鏡にキズがついて水垢が中に入り込んでしまっている方もいると思います。

そんな方はムリに落とそうとすると、鏡がキズだらけになってしまうことが多々あります。

その時は買い替えを検討するか、ハウスクリーニングの業者にお願いした方がよいでしょう。

◆鏡のキレイを簡単キープ!水垢汚れの予防方法

 ◇1.水分を拭き取る習慣
曇りの原因は、水道水が乾くときにミネラルだけ残ってしまい、白くなっているので、何より大切なのは鏡に水分を残さない事です。

なのでお風呂上りや洗面所を使った後はスクイージーやマイクロクロスなどを使って水分を拭き取ることを習慣にするとよいでしょう。

 ◇.週1回の酸性洗剤お掃除
週に1回程度、酸性洗剤を吹きかけてそのまま少し時間を置き、洗い流しのお掃除を行うだけでも、キレイな鏡が維持できると思うので試してみてください。

まとめ

曇ってしまった鏡をピカピカにキレイするポイントは3つです。

・水垢は酸性洗剤で漬け置きして落とす
・それでも落ちない時は削って落とす
・鏡に水分を残さないようにして予防する

これだけ!!思ったより簡単ではありませんか?
ぜひ試してみてください。