幼少期の学びでバランスなど取れない理由とは?

幼児教育にたずさわる多くの方が口を揃えて言われる事。

それは「バランスよく教えましょう」という事です。

理想を追求し、それを実現させるための思考ではありますが、ではそう言った事を言っておられるご本人がそのように「幼少期の子供に対してバランスよく教える事」は現実として可能なのでしょうか?



ちなみにそのような


「幼児教育の現場を知らない人の言う理想論などうまく行くはずがない」


「まだ0の意味すらわからない理解力を有していない幼児にバランスよく教える事など出来るはずがない」


これが私の結論です。



幼少期の子供にバランスよく理解させると言う事は、ここまで13年に渡って幼児教育を研究し尽くしてきた私にも出来るはずがないのです。


そんな、まだ理解力がない子供に対して「バランスよく教えましょう」などと理想だけを高々とかかげた本物の幼児教育を知らない幼児教育の専門家。

まさしく本当の幼児教育を知らない幼児教育の専門家の方のお話を聞いていても理想は理想だけとして存在するものであって、それは絵にかいた餅でしかないわけです。



「バランスよく教える」

これは子供の理解を妨げ、頭の中を混乱に陥れかねない思考なのです。


幼少期の子供はたった1つのきっかけを土台にして、知識や理解力が広がって行くものであって、まだ最初の1も知らない幼児に100までの数字をバランスよく教える事など出来るはずがないのです。

幼児の学力が傾くのはあたり前のことです。

その事をあたり前の事だと理解する事で、今やるべき事、やらなければならないたった1つの事がハッキリと見えてくるはずです。



あれもこれもではなく、まずは1つの事に集中してしっかりと理解させてあげましょう。

やがて、すべての学びはつながります。



私が2歳から教え始めるたし算を小学校1年生になるまで徹底的に毎日行わせることはこの「学びがつながる」事を理解しているからです。

小学校入学後に20問程度の1ケタのたし算プリントを指を数えながら2分以上かけてようやく解く子供に対し、10秒程度で解き終わるのが私の普通です。


同じく20問程度の2ケタのたし算プリントですら30秒以内に解き終わり、時間があまるほどです。



この差は追求する部分にフォーカスする教え方がどこまで出来たかという事に起因します。

バランスよく教えるなんて理想を追求する前に、1つのものごとに対する徹底した追求の大切さと学びの連続性を理解した上で子供に対する教育を行なう方がはるかに効率的なのです。


「バランスよく教える」

もちろんこれは大切な事です。

しかし最初からバランスを求めるのではなく、1つの習熟がある程度出来てからやる方が混乱することなく実現が可能なのです。

バランスを重視した理想は、1つの科目の異次元的な理解力を引き出してからでも充分に間に合います。


慌てないで1つの事を徹底的に追求し、子供との学びの時間をより楽しく有意義なものにして下さいね。

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