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カオス理論、良いよね
最近私は"贈与系"の話題を芋づる式に取り入れているようだ。
どこからそのムーブメントが始まったのか、そのはじまりが思い出せないので遡ってみる。
映画『Pay it forward』
さっき見た。示唆に富んだ映画。みんなが利他的で合理的に判断できたら、少年の描いたユートピアは実現されるのだろうか。でも現実はそんなに上手くはいかない。そんな社会においても信じて勇気を出せる人間でありたい。
本『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』近内悠太
この本で上の映画について書かれていた。これは私にとって隅から隅まで目が離せない示富本(示唆に富んだ本)だった。中でも「交換」と「贈与」についての言及が腑に落ちて、私の中の贈与の解像度がグンと上がった。
本『贈与論』マルセル・モース(未読)
「贈与 本」で検索し出てきたのが、上の本とこれ。古典的名著。おそらく私には難易度が高いので読んでいない。
本『文化人類学の思考法』中川理、松村圭一郎、石井美保
確かこの本で「贈与」という概念を知った。本屋さんで立ち読みして(小声)、バーっと読み進めて最後まで読めていないので内容はうろ覚えだが内容はおもしろかった気がする。
YouTubeチャンネル・ゆる言語学ラジオ内の何かの動画
このチャンネルがきっかけで「文化人類学」という学問があることを知った。高校のとき文系科目ができなくて理系に来てしまった私は、文系の学問は生涯関わることはないだろうと思っていたけど、文系科目(教養科目)の内容が最近おもしろくて本を読み漁っている。その影響を受けまくり、修士研究がブレブレになっている。危ない。
YouTubeチャンネル・ゆるコンピュータ科学ラジオの江崎貴裕さんゲスト回の動画
これらの動画をきっかけに、上のYouTube兄弟チャンネルを知った。ゲストの江崎貴裕さんは頭が良い方なんだなあということがよく分かった。ホストのおふたりは頭が良い上に話がおもしろく、すごく惹き込まれた。
本『データ分析のための数理モデル入門: 本質をとらえた分析のために』江崎貴裕
この本を博士の先輩に勧められ読んでいたら、もう分かりやすくて分かりやすくて作者はどんな方なんだろうと思い、YouTubeで調べてみたら上の動画がヒットした。この本は本当に分かりやすい。数理モデルなにそれおいしいの?状態だった私でも理解できた。
修士研究
修士研究で漠然となんの知識もなしに"数理モデルってやつ"を扱いたいと思い、博士の先輩に相談したら上の本を紹介してくれた。
先輩の修士研究
研究室の先輩の修士研究で数理モデルを扱っていた。私もこんな分析してみたいと思い、数理モデルの世界が開かれた。
と、全く関係のないところまで来てしまった。
先輩の修士研究テーマは"贈与系"では全くない。
『Pay it forward』と先輩の修士研究がつながっていたんだ。
しかしこんな単純ではない。
私の"贈与系"への関心はもっともっと複雑に影響し合っている。
私はカオス理論が大好きだ。
バタフライ効果とか風が吹けば桶屋が儲かるとかそういうやつ。
始まりも終わりも分からない。
わくわくする。
小説も一人の人生を描いたものより、いろんな人の人生を描いてそれがお互い知らないところで影響しあってるのが好き。
『阪急電車』とかすごい好き。
私はカオスを巻き起こしたい。
「そういえばあのときあんな人いたっけなあ」の"あんな人"になりたい。
刹那的な存在。
私の存在や行動が誰かの人生のちょっとした何かを豊かにして、それが私の知らないところで連鎖してたらいいなと思う。
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