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私はひとりでは生きていけない

私は自由を渇望している。

個人の価値観が集団によって押し殺される。
自分の考えが社会に合わないということでつぶされる。
そんな社会が嫌だ。井の中の蛙だ。
抜け出したい。自由になりたい。

もちろん、大海を知らない方が幸せなこともあるだろう。
井の中に留まるからこそ見える空の青さもあるだろう。
しかし私は、大海に出たいのである。
今いる不自由な社会を抜け出して自由になりたいのである。

だから私は東京に憧れる。
東京は共同体というものが見えにくい。
こんな私を受容してくれるのではないかと希望をいだいている。

こんな私を「受容してくれる」のではないか。

────ああ、私は共同体を求めている。

今いる社会に苦しんでいる私は、そんな私を受け入れてくれる別の社会を求めている。
私は社会に生かされている。

大海も所詮地球という一つの星の海である。
大きさは違えど、私はどこに行っても社会の中の個人に過ぎない。

私が求めている自由はどこにもないのではないか。
私はひとりでは生きていない。

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