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退職をした方は もう「偉い人」として扱ってもらえない

先日、高齢者との英会話レッスンで 70代の生徒、Mさんからお話をお伺いし、考えさせられたことがありました。

多世代交流は 学び、気づきが多く、本当に楽しいものです。

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今回のお話は 

高齢者は 女性のほうが元気

ということから始まりました。

高齢者向けの英会話講座を担当しているのですが、参加してくださっている生徒さんの7割は女性です。

そして 女性の生徒さんたち全員が とっても元気です。

毎週 いろいろな講座やイベントを見つけて 一緒に出かけていかれたりしていらっしゃるようです。

お互いに 情報交換をして おいしいものを食べに行かれたり 楽しいイベントに参加されたりしているようで すごく楽しそうです。


ですが 男性は なかなか出不精な方が多いようです。

この講座にいらっしゃっている男性は とても活動的で すばらしいのですが やはり周りにいる男性のお知り合いは 家にこもっている方が多いようでした。

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男性は ずっと職場と自宅の往復をして 40年近くをすごすので 退職をすると 時間の使い方に慣れるのが難しいようです。

それだけでなく 男性は 60歳に近づくと 所属している企業の中で 上の立場にいらっしゃることが多いものです。

退職をした方は もう「偉い人」として扱ってもらえないため その立場になれる必要がある

というわけですね。

今まで こんなことを考えたことがありませんでした。

退職するということは かなりの大きな生活・環境の変化なんですね。


Mさんは 

「この間 初めて出会った方で おそらく年下だと思うんだけど 【君(きみ)、どこの出身なの】なんていわれてね・・ きみ、って ないよねえ・・・ それで その方とは関わりたくないなってなっちゃったよ」

と お話してくださいました。

その方は おそらく職場で 部下を 「君(きみ)」と呼んでいらっしゃったんでしょう。

退職して みんなが 平等になったのに 思わず Mさんに対して 「君(きみ)」と呼んでしまったのですね。

今まで 上の立場にいた人が ほかの人たちと 「平等」な立場にいることに慣れるのって 結構大変なんだろうなと思います。

退職すると 社会的な立場の大きな変化が起こるということですね。

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男性にとって この「退職」という環境の変化が これだけ難しいことだとは気がつきませんでした。

多世代交流をすると 本当にいろいろなことを学びます。

こういう学びの機会を与えられていて すごくありがたいなと思っています。








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