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海洋生物ナイト・聞きたいことを聞けばいいの話

Pechakuchanight霧島、スピンオフ企画で「海洋生物ナイト」を開催しました。名前の通りテーマを海洋生物に特化した会。

プレゼンターはこちらの7名。

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1.いおワールドかごしま水族館獣医師 
大塚美加さん

福岡生まれ。わずか2gのタツノオトシゴから1tを超えるジンベエザメまで、体のつくりもかかる病気もさまざま。水族館の生きものと過ごして四半世紀になる。2018年、かがくのとも絵本「すいぞくかんのおいしゃさん」を出版。

丁度一年前にもプレゼンしてもらって今回が2回目。丁寧に水族館の獣医さんのお仕事を説明してもらって、トップバッターとして、場の雰囲気をあたためてくれました。タイミングよくこの日がかごしま水族館が開館した日だったそうで、いい日に開催できてよかったです。

01._海洋生物ナイト(大塚美加)

2.Save Sea Turtle代表・志布志市ウミガメ
保護監視員 永田梓さん

19歳の時にひょんな事がきっかけでウミガメの生態に興味を持ち、独学で調べるうちに保護活動について考えるようになった。4年前から志布志市のウミガメ保護監視員になり、地域の方達と連携を取りながら保護活動と環境教育に取り組んでいます。志布志の魅力をたくさんの人に伝えられるよう頑張ります。

以前一度プレゼンしてくれて、今回が2回目。自分は専門家じゃないからと恐縮されるのですが、たぶん一番笑いを取ってたと思います。ボランティアのおじさん達が可愛くてとてもとてもよかったです。是非志布志にも遊びにいってみてね。

02_永田さん

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3.イカ画家 宮内裕賀さん 

2004年頃に近所のおじさんが釣ってきたイカの美しさと美味しさに魅了され、以来ひたすらイカの絵を描き続けている。モノ・マガジン「日本イカ化計画」連載中。書籍「宮内裕賀のイカがなモノ図鑑」(ワールドフォトプレス)。第22回岡本太郎現代芸術賞入選、TOKYO MIDTOWN AWARD 2019 アートコンペ準グランプリ、マネックスグループ ART IN THE OFFICE 2020 受賞。

海洋生物ナイトをやると決めたときにプレゼンやって欲しいと思いながら、なかなか声がかけられなかったのですが、トマルビルでゲストハウスをしてる森山さんと遊びに行ったときに、宮内さん知り合いだよという会話から繋いでもらいました。個人的にはイカの目玉の話がとてもとても面白く、淡々とした口調と内容のギャップがたまらなく面白かったです。

宮内

4.いおワールドかごしま水族館・学芸員  堀江諒さん

大学の授業で藻場の美しさに惹かれ、海藻の研究室へ。水族館ではジンベエザメをはじめとした暖かい海の生きものやクラゲなどの飼育を担当する。今年の目標はイルカ水路の海藻を調べ尽くすこと。趣味はダイビング、楽器演奏、料理など。最近はバードウォッチングとカメラにどハマり中。

実は知人を通じてこの会の2週間ほど前に一緒に飲むことになってたひと。コロナで飲み会は流れたのですが、別の知人からプレゼンターとして紹介されて、改めて鹿児島の人間関係の狭さを痛感したのでした。とにかく
海藻への愛があふれ出て、途中でスイッチが入った瞬間の表情と声のトーンの変わりようがすごかったです。話し出すと止まらなさそうで、Pechakuchaのフォーマットがあって本当によかった。(そのために時間を切ってる)

04_海藻 堀江

5.漁師の暮らし体験宿ふくの木/
うお泊やくしま/ライター 中島遼さん

北海道出身。東京に10年住んだ後、2016年屋久島へ移住。「民宿すぎのこ」の女将を約4年。島の人との結婚を機に、漁師の義父の漁具倉庫を使い「漁師の暮らし体験宿ふくの木」をオープン。漁師仲間と「遊漁船さかなのもり」を運営。2020年に島内の6事業者(漁師、水産加工品店、宿泊施設、飲食店)と共に「屋久島ブルーツーリズム推進協議会」を設立し、うお泊プロジェクトを運営している。

屋久島から参加して頂きました。屋久島で一度ペチャクチャを開催したときに知り合った中島さん。最後に旦那さんが出てきてくれてほっこりとしたプレゼンでした。うちと違って夫婦の仲がとてもいいのだろうなぁ。

中島


6.観光養殖場タツノオトシゴハウス館長 
加藤紳
さん

埼玉県出身。海洋調査会社を退職後、ニュージーランドの海洋保護区で出あったタツノオトシゴに魅了され、養殖を決意。養殖の適地を探しもとめ鹿児島に移住。伊能忠敬も称賛した絶景を臨む地・南九州市番所鼻自然公園のレストラン跡地でタツノオトシゴための会社を起業。夢は(昔のように)沢山のタツノオトシゴが暮らせる豊かな海づくりです!

以前プレゼンしてくれた加藤潤さんの弟さん。昨年息子を連れて会いにいったときは真面目な方かと思ってましたが、被り物をしてずっと参加して頂いて、見方がかなりかわりました。さすがに人前で話慣れている感じで、お兄さん同様、プレゼンうまかったです。

プレゼンテーション1

06_タツノオトシゴハウス加藤

7.ゴカイの伝道師くすの木自然館 専門研究員 浜本麦さん

大学3年の時、ヤマトカワゴカイの群泳に出会う。なかば強制的にそのまま研究室がきまり、就職してからも約20年研究を続ける。日本で唯一、「ゴカイの群泳」に特化したエコツアーを実施。ゴカイの生態学を通して、ゴカイがいなくなると何が困るのか、私たちの生活にゴカイや干潟はなぜ必要なのかということを研究し続けるうち、「生物多様性」や「持続可能性」という分野にも足を突っ込み、現代にいたる。「ゴカイの伝道師」として多毛類の中でもとくにゴカイ科を中心に、多くの人がゴカイを愛してくれるように活動中(本業は環境教育事務所の人でたまにラジオの人ですw)。

今回、海洋生物ナイトをやろうよと誘ってくれた麦さん。プレゼンターへの声掛けもお世話になりました。ゴカイへの愛に満ち溢れたプレゼンでした。食物連鎖の関係から、いかにゴカイが大事な存在かというのがよくわかりました。みなさん麦さん主催のゴカイの観察ツアー参加してみてね。

07_【浜本】pechakucha海洋生物


雑感

正直はじめる前は、こんなマニアックなテーマで開催してプレゼンターが集まるのか?聞いてくれる人がいるのか?というような不安の方が大きかったのですが、ふたを開けてみると全力で自分の推しの良さを伝えようとするプレゼンターの熱量が凄くて、ただただ圧倒されました。好きなことについて話をしてる人間を見ているのは楽しい。どちらかというと興味が浅く広くの自分にとってみると、これだけ好きなものが一つでもあり、そしてそれを職業にしているというのは羨ましい限りでした。(もちろん苦労は多々あるだろうけど)

小中学校でよくある、ありきたりな職業紹介よりも、こんな形で大人が真面目に好きなことを話してる姿を見せる方がよっぽど子供達の興味を引くのではなかろうか。

コロナが落ち着いたら、水族館の大水槽の前で同じプレゼンターを呼んで、今度は対面で開催したいなぁ(たぶん、できるはず)。やっぱりオンラインでは伝わらないものがある。これはもったいない。水族館の方根回しよろしく(ぼそっ)

1.ジンベイとイワシとわたし

〇△□

いつも言っているけど、このイベントを開催しているのは飲み友達を増やすため。そしてもう一つの目的は知的好奇心を満たすこと。

今回は後者の目的が存分に味わえた夜でした。面白かったなぁ。

そう、プライベートでお金なんて関係なく、自分の好きなようにやっているイベントなので、まちの活性化だ、人の繋がりだ、学びだ、なんて真面目なことは全部横においておいて、自分の聞きたいと思うことを聞ける場を作ればよいのだ。

僕は平凡ないちサラリーマンのおじさんだけれど、こんなイベントをやりたいと思ったときに、幸いにしてそれを実際にやるのに協力してくれる人が周りにいてくれてる。自分の聞きたいこと聞ける場を好きなように作って、それを一緒に楽しんでくれる人が一人でもいるのはありがたいことだ。自分勝手だけど今の立場を最大限に活かしてこれからも自分が楽しめる場を作っていければいい。

次は何のテーマにしようかなぁ。ローカルメディアがやりたいとイベントの中では言ったけど、建築の話も聞きたいし、電車の話も聞きたい。歴史の話もいいよね。

お礼

今回はコロナの状況もあり、会場での直接の参加者は10人ぐらいに絞り、オンライン配信と平行して行いました。PBOOKMARKの松本さんが一人でセッティングから配信までやってくれて本当に助かりました。いつもありがとうございます。

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そして、このマニアックな会をうまく回して、2倍も3倍も面白くしてくれた、福元ゆみさん。イベント終了後、何人かの知人から神司会!という言葉をもらいました。

イベント主催者に伝えたいのは、司会者だけはプロに頼んだ方が絶対によいということ。イベントが全く別物になります。ここだけはケチらないほうがいい。場回しはプロにまかせて、主催者は裏方に集中できるので本当にオススメです。福元ゆみさんの凄さを是非身近で感じて欲しい。

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そして会場を提供してくれたLinkのRisaさん、いつもいつも突然のオファーに応えて頂き、ありがとうございます。

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