校正トレーニング・国語教材【漢字問題】第2部②―実践的例題でプロの知識と観点を身につける
ラストの例題です。
前回までは、未経験者でもポテンシャルがあれば及第点が取れるような内容でしたが、今回は、プロに求められる校正力のなかでもハイレベルな「状況を把捉した指摘力」が必要なものを含んでいます。
最初に述べたとおり、腕試しが目的ではないので、満点を取る必要はありません。(とはいえ、全力は尽くしてください。)
校正見本を通じて、知識や観点を身につけることができればそれでOKです。
では、最後の例題に挑戦してみましょう。
◇◇◇ 例題 3 ◇◇◇
クライアントから、以下のような校正依頼を受けたと想定して臨んでください。
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〔校正依頼書〕
中学生用漢字ワーク・初校の1ページのみ校正をお願いいたします。
※タイトル周り(合計点含む)は省略しています。
出題範囲は、読みが小6~中学、書きが小5~中学です。
明らかな間違い以外にもおかしいと思う点がありましたら、ご指摘ください。
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▼ 例題の取り組み方
1.以下のPDF(原稿)をプリントアウトしてゲラを作成します。
漢字問題校正トレーニング2-②
2.解き直しをしたあと、これまでの「チェックリスト」をベースに、改めて
不要な項目を削除し、不足している観点があれば項目として補いましょ
う。
3.これまでに記入した△や×をリストに転記し 、特にその項目に注意を払っ
て校正します。
◆校正資料◆
○教科書等の専門資料がない場合は、国語辞典・音訓の小・中・高等学校段階別割り振り表(PDF)・漢字辞典オンライン、中学校で習う熟字訓・特別な読み一覧を利用してください。
○解答バレは、PDFを開いて検索すれば漏らさず拾えます。
○学年配当は、「ふりがな(学年別配当漢字使い分け)」で調べると楽です。
校正が終わったら、校正見本と照合してください。
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