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スピンキャストスタイル①

【スピンキャストリール とは】

スピンキャストリール(クローズドフェイスリール)を知っていますか?
「めちゃ懐かしい!」という方と、「そんなん知らんわ」という方といらっしゃると思います。
私は前者、小さい頃に漫画『釣りキチ三平』で使っているのを見て憧れたクチです。
始めて使ったのは学生時代、友人が短い期間ですがダイワST-30を使っていた時期があって触らせてもらったのが最初だった気がします。

こちらは現行のSPINCAST80です。性能はST-30とほぼ変わりません。(ハンドルはダブルハンドルに改造。)ちなみにこの写真、ヤフオクなんかで無断転用されたりしてます。元々は僕が撮ったんですけどねぇ・・・。

スピンキャストリール は『第3のリール』と呼ばれています。スピニングリール、ベイトリール、そしてスピンキャストリール 。
スピニングリールのようにベイルが無く、代わりにフロントカップが付いており、中央の穴からラインが放出されます。
ベイトリールのようにクラッチを押さえるとラインが保持されて、振りかぶって投げる瞬間にタイミング良くクラッチを離すとスルスルと仕掛けが飛んでゆく仕組みです。
もちろんドラグもついています。
比較的簡単な構造なので材料費がかからないのか価格もスピニングリールやベイトリールに比べると安価です。ハイエンドクラスでも20000円以内で買えます。

こちらは1980年代のSNOOPYのキッズロッドです。キッズロッドに付いているリールはほぼスピンキャストリールですよね。小さい子供にも簡単に扱える構造だからでしょうね。


日本ではあまり人気がありませんが、アメリカでは一般的なリールなのでマニアも多くビンテージリールもたくさんあり、収集家も多く存在します。

現在、スピンキャストリール を作っている主なブランドはZebco、Daiwa(海外モデル含め)、AbuGarciaあたりになります。
またOEM生産が盛んなのでブランドが違うのに中身はほぼ一緒なモノがあったりします。
ですがそのカオスな感じがマニアには魅力だったりします。

そんなちょっと変わったリールですが、釣りの常識的には『初心者向けのリール』と言われています。
先程の写真のように子供でも扱いやすいこと、安価で製造できる事からそのように言われているのでしょう。

ですがこのリールの特性を考えた場合、現在のおかっぱりバスフィッシングの主流になりつつあるバーサタイル、ベイトフィネスが主戦場とする領域に特化したリールだという事に気がつく筈です。

次回はこのリールの特性を書いてゆこうと思います。

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