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血糖バロメーター

やだ。なんかいいタイトルじゃないですか。
なんか、若気ほとばしるバンドの新曲みたいでよくないですか?
それでいて、どこか懐かしさをかんじる。それはバロメがニャロメをはらんでいるから。
この、若さと勢い、そしてなつかしさ。
それが血糖バロメーターなのです。

で、お察しのとおり血糖バロメーターってのはつまり血糖値のことです。わたしは、けっこう頻繁に血糖値が下がってヘロヘロになります。実際に血糖値が下がってるかってのは測ってないからわかんないんだけど、わたしの全細胞が血糖値が下がってきましたって伝えてくるからわかる。
血糖値が下がった感じになると、とにかく不安が爆発し、いますぐ何か甘いものを口にしないと死ぬ、という恐怖がガンガン夜道を追いかけてくる。こわい。ふらふらになり、冷や汗をかいてくる。手が震えて立っていられないような感覚になる。ここからあそこまで歩いていくのもかなりよちよち。あんよがじょうず!あんよがじょうず!

わたしは痩せたいんだが、血糖値が下がるとものすごい恐ろしくなって一点を見つめながら死ぬほど甘いものを貪ってしまう。いま思った。これは憑依なのではないか?

病院に行ってはみた。でも、症状としてはインスリノーマかもしれないけど血糖値が下がってるか確認したいから、症状出てる時にまた来て、とか無茶言うんです。それは無理。だって症状出てる時のわたしは憑依して野生化してるわけだから、病院にたどり着けないのです。

これはどうしたらいいんだろう…
手詰まりなかんじする。
そしてわたしはまた五家宝を貪り食うのであった。

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