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ママ休Lab掲載 hossimo(ほっしーも)代表・岡田さんが語る“干し芋アイスが生まれるまで”

ママの休食には、ママの休食スタッフ厳選商品のセレクト販売「ママ休Lab」というサービスがあります。これまでに国産小麦100%天然酵母パン、離乳食にもなるポン菓子セットなどを販売してきたママ休Labでは、2023年5月より「国産干し芋アイス」の取り扱いをスタートしました。

今回は、この国産干し芋アイスを作る「hossimo(ほっしーも)」の代表・岡田さんをお招きし、食についてのこだわりを伺いました。

左:MYPLATE代表・川端 右:hossimo代表・岡田さん

「身体に良いもの」を求めるようになった20代

――はじめに、岡田さんの運営するカフェ「hossimo」について教えてください。

hossimoは、2021年6月に自然栽培の干し芋とメルボルンスタイルで淹れたコーヒーのマリアージュを楽しんでいただきたいという思いから、赤坂でオープンしました。
 
――hossimoさんの干し芋は、無農薬・無化学肥料の有機栽培で育てられていますよね。岡田さんはもともと、健康的な食事に興味をお持ちだったんですか?

もともと食に気を付けていた母の影響もあり、なるべく添加物のないものを選んではいましたが、そこまでのこだわりはありませんでした。20代前半は仕事も忙しく、生活リズムも食生活も乱れがちで、深夜に食事をとることもありました。
 
ただ20代後半で大病を患ったこともあり、それ以降は、かなり食事に気を使うようになりました。主食を白米から玄米に変え、自然食品を扱うお店で食品を購入し、マクロビオテックの料理教室に通いなるべく自炊をするようにもなりました。こうした食生活の変化によって、身体が整ってくことを身をもって体験し、食べ物が人の健康の土台になると確信しました。

――健康な食品や食事に興味を持たれたのは、病がきっかけだったんですね。

子どもを授かってからは、自分が口にする物が何からできているのか、どんな添加物が使われているのかをそれまで以上に気にするようになりました。子どもがお腹にいると思うと、一人のとき以上に敏感になりますよね。もともと干し芋は大好きでよく口にしていましたが、妊婦中の体重増加も気になっていたので、まさに干し芋は“ギルトフリーなおやつ”として最適でした!

茨城県庁の仕事がつなげた干し芋


――“大好きなおやつ”だった干し芋が、お仕事になったきっかけを教えてください。

きっかけは、私が茨城県庁のお仕事をしていた2012年にさかのぼります。当時東日本大震災の福島第一原子力発電所事故によって茨城県内農林水産物が、出荷制限等で多大な影響を受けていました。そのため茨城県が都内での風評被害の払拭および、販路開拓のために予算を取り、我々のような委託職員が都内で物産展を開いたり、店舗を回ったりしてアピール活動をしていました。
 
活動の一環として、県内の生産者さん達の取材をして記事にすることもしていました。その中で出会ったのが今弊社で取り扱っている干し芋の生産者さんです。

それまでも干し芋は好きでしたが、こんなに熱意をもって作っている人がいる、自然栽培に強いこだわりを持っている人がいると知りました。ご存知のように茨城県内には、干し芋の生産者さんがたくさんいらっしゃいます。食べ比べてみると、作り手によっておいしさが違うんです。「サツマイモ」という同じ原料からできているはずなのに不思議だなとますます干し芋に興味を持つようになりました。
 
――なるほど。干し芋の名産地とも呼ばれる茨城県のお仕事をしたことが、「hossimo」誕生につながっているのですね。

その後、主人の転勤でオーストラリアにいくことになり、個人的に大好きだった干し芋を数キロを持って海を渡りました。当時子どもは7か月で、ちょうど乳歯が生え始めてきたころ。オーストラリアでは歯が生えるときの痛痒さを解消してあげるために固いクッキーをあげるのが一般的だったのですが、噛み応えのある干し芋をあげたら良いのでは?と思い、与えてみたら、すごくよく食べて。

子どもにも良いんだ!と思い、現地のグローサリー・ストアに「こんなに素晴らしい日本のトラディショナルフードがあるのよ!」とおすすめしてみたんです(笑)。

――まさか、営業されたんですか…?
 
そうなんです。もちろん美味しさだけでなく、安心・安全であることもしっかりと伝えました。そしたら「すごく美味しい!いいね!」と言ってもらえて、取り扱って頂けることになったんです。すぐに生産者とグローサリー・ストアをつないで、メルボルンを皮切りに、ブリスベン、ゴールドコースト、そしてシドニーの店舗に置いてもらえるようになりました。

――すごい行動力ですね!岡田さんらしい。hossimoの店舗では、メルボルン発のコーヒーも提供していますよね。「干し芋 x コーヒー」をひらめいたきっかけは?

メルボルンはコーヒーの街と呼ばれるほど、コーヒー文化が根付いた場所です。わたしもコーヒーが大好きで、カフェに出かけてはバリスタと話をする日々でした。ある日「干し芋とコーヒーって合うと思うんだけどどうかな?」と食べてもらったら「いいね!合うねえ!」と言われ、私の思いが確信となりました。そして、干し芋とコーヒーのお店をオープンさせることが夢になりました。
 
そんな折、コロナが広がり、主人もたまたま帰国となり、オーストラリアでのカフェオープンは夢と終わりましたが、それならば、日本でということで、hossimoが誕生しました。今は店舗での販売のほか、オンライン販売、不定期で開催するポップアップも行っています。

干し芋アイスは“もったいない”から生まれた

――今回ママ休Labでは、干し芋ではなく干し芋アイスからお取り組みをスタートさせていただきました。干し芋アイスはどのようなきっかけで誕生したのですか?

hossimoのアイスは、2種類あり、ひとつは「干し芋味」で、もうひとつが「黒糖コーヒー味」です。干し芋アイスは、1カップにおよそ1/4の干し芋が入っています。どちらとも牧場搾りたての生乳をベースに、白砂糖を使わず無添加なので、罪悪感なく楽しんでいただけます。

hossimoの国産干し芋アイス

干し芋アイスは、袋詰めの際に出る端切れをどうにか活かせないかという思いからうまれました。大量に出る端切れを今までは、処分せざるを得ず、処分のための費用もかかっているということを生産者の方からうかがい、丹精込めて作られた干し芋を、端っこだからといって捨ててしまうのは本当にもったいない。どうにか活かせないか。と考えてひらめいたのが干し芋アイスでした。生産者の方もSDGsの取り組みにもなると大変喜んで下さっています。
 
――なるほど!

端切れだからといって、味が落ちるわけではありません。試行錯誤を重ね、いかに干し芋感をだすかを考えて、今の形にたどり着きました。
 
また、多良間黒糖コーヒーアイスは、良質な多良間産黒糖とhossimoオリジナルコーヒー豆の絶妙なバランスにこだわりました。
 
お腹に赤ちゃんがいると、甘いものを食べるときに、罪悪感を抱きがちです。hossimoのアイスには添加物が入っていないので、ちょっと甘いものを食べたいなと思ったときに、気兼ねなく手に取っていただけるのではないかと思っています。
また、味もクリーミーな―干し芋と、ほろ苦さの中に黒糖の風味がきいた黒糖コーヒーの2種類をご用意しているので、気分によって使い分けていただけると嬉しいです!
 
――最後に、この記事を通してhossimoを知ってくれた皆さんに、メッセージをお願いいたします。

干し芋は、低GIで、ビタミン・カリウムも多く、また食物繊維が豊富で便秘予防・解消に最適など効果・効能を上げたらきりがありません。hossimoの干し芋は、無農薬・無化学肥料の有機栽培で、妊婦さんが罪悪感なく食べられることはもちろん、離乳食後期を迎えたお子さんとも一緒に楽しめます。

ママ休Labで販売しているアイスも品質にこだわり抜いたものです。安心・安全なデザートとして、ぜひ味わってみてください。

――本日はありがとうございました!


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