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就職活動を終えて思うこと

Instagramのストーリーズには息を潜めていた同級生たちが続々と姿を現して、なんとなく皆就活を終えつつあるのだなぁという気配を感じている。


私も2月からスタートし、4ヶ月に渡った就職活動が終わったため、新鮮な気持ちのうちに就職活動を経験して感じたことや思ったことについて書き残したいと思う。


まずは具体的なスケジュールについて振り返る。


大学3年 6月 
インターン解禁。友人の口から「就活」という言葉をよく耳にするようになる。私はバイトの掛け持ちを始めた頃で、6月中だけオープニング時給で時給が1300円だったため、週4〜5でバイトをしており就活どころではなかった。7月からやるつもりだった。


7月〜12月
バイトして課題やって友達や彼氏と遊んでいたら、いつの間にか過ぎていた。この期間にやった就活らしいことといえば、1dayのwebインターンに2社参加したくらいだ。(選考なしで参加できるやつ)

11月末にゼミの先輩と就活懇親会をして色々お話を聞き、刺激を受けたものの結局何もせず年明けを迎えた。

ゼミの先輩達は「これから始めても間に合うよ〜☺️」なんて言ってくれていたのだが、後になって教授から先輩達が「今年の3年生まだのほほんとしてるけど大丈夫そ?」と言っていたことを知り、やばいのか?とは思っていた。(実際うちのゼミは就活やってない組が過半数だった)


1月 
期末レポートが7つほどあったため、ここで2月1日から就活をスタートさせることを決意。


2月
ようやく就活スタート。まずは早期選考を受けるぞ!と意気込んでいたのだが、早期選考は年明け前からエントリー等が始まっていたらしく、結局早期選考に乗ることは出来なかった。

この時期は自己分析や自分史作成、ガクチカや自己PRを考えるなどしていた。
この時期の反省としては、自己分析をやればやりたい仕事が見つけられると思い込んでいたことだ。
そのせいで就活解禁をしてから企業を探すことになり、ES締め切りをきちんと追えていなかったりとグダグダしてしまった。

やりたい仕事を探すにはもちろん自己分析も必要だけど、いろんな企業を見て自分に合う合わないを決めるのがいいと思う。私は自己分析をやってもやりたい仕事には行きつかなかった。あとこれはよく言われているけど、自己分析は楽しいので、自己分析ばっかりやって就活をやっている気になってしまうので、ほどほどにやるのが良いと思う。


1社だけ説明会経由で選考に参加できるところがあったため、この時期にはじめての一次面接を受けた。(2次面接で落ちた)


3月
就活解禁 3月は死ぬほど忙しいと聞いていたのに、私のスケジュール帳はスカスカだった。後から聞いたのだけど、みんなこの時期に説明会に出ていたらしい。

一方で私はやりたいことが見つけられていなかったので、ユニスタイルで企業のES締め切り一覧を見て良さそうな企業にいくつかESを出していた。


あとはリクナビやらマイナビでホワイトな会社をひたすら探して、少しでも興味があればESを出していた。


結局全部でエントリーしたのは20社くらいだったと思う。ESよりもwebテストが嫌だった…。


4月
一次面接ラッシュ。ラッシュといっても意外と暇だった。この時期に血迷いなぜかシステムエンジニアへの道を志し、片っ端からIT系企業の説明会を受けては選考に参加していた。思えばこの時期がいちばんつらかった。早い子はもう就活が終わっているのに、自分はまだ行きたい業界すら定まっていないし、もちろん内定もない。就活が辛いというよりは、自分のやりたい事が分からなくて、将来に対する不安と絶望でしょっちゅうシクシクとしていた。


5月
2次面接ラッシュ。5月はそれなりに忙しかった。
第一志望の企業ができて、絶対に行くもんかと思っていたOG訪問をした。大学のキャリアセンターの模擬面接の予約を取りまくって、とにかく口に出して話す練習をしていた。少しずつ終わりが見えてきたので、辛いながらにも頑張ることができていた。


5月末に初内定。6月頭に第一志望の企業から内定をいただき、無事就活が終わった。


こうして振り返るとかなり短期決戦だったなあと思う。その分中だるみもほぼ無く、エネルギーを存分に使えたような気がする。


就活を終えた時にいちばんに感じたのは、解放感ではなく、「もう終わっちゃうんだ」という寂しさだった。就活真っ只中のときは早く就活終われ、そんな気持ちでいっぱいだったのだが、いざ終わると少し寂しいような気持ちになった。


何社か内定をいただいていたので、内定辞退の連絡をしたのだけど、そのときに「結局行くのは一社なんだよなぁ」と改めて感じた。


30社はエントリーしましょう。その中で第一志望群、第二志望群、第三志望群に分けて、効率よく選考を受けましょう。なんてよく言われるけど、就活ってそんな形式的にやるものなのだろうかと疑問を抱いた。


もちろん、私が内定を貰った第一志望の企業だけを受けていたら、内定を貰えていたかは分からない。他社での面接の経験や、内定を獲得した自信などが積み重なった結果だと思う。


だから結局さっきに述べた効率よく選考を受けましょうというのは間違いでもない。でもそれは自分がこれをやりたいと思えた、第一志望の企業に内定を貰えたから思うことなのかもしれない。

もし第三志望群の企業しか内定を貰えず、妥協の内定承諾だったら保険の企業なんか受けずに第一志望群に全力を注げば良かったと思うだろう。


うーん。やっぱり難しい。

だから合格体験記と同じで、インターネットに蔓延る就活体験談なんて結果論でしかないのだから真に受け無い方がいい。


時々電車の中で見かけていたリクルートスーツ姿の就活生に自分もなる日が来るとは想像も付かなかった。実際にリクルートスーツを着ても自分が就活生ということにしっくりきていなかった。


面接を受けてもどこか私の身体を使って「就活生の私」という別の人格が演じているような感覚に包まれる事が多かった。


そりゃそうだ。慣れないリクルートスーツに普段なら絶対にやらない髪型、人が歩くための道具とは思えないパンプスを履いているんだから、本当の自分ではないよなぁ。


ただ、全体を通して言える感想としては「就活は無料で色んな大人と話せる貴重な機会だった」というポジティブなものだ。


私は色々な業界を受けていたので、就活をしなければ確実に関わることのなかった大人たちと話す事ができたのは純粋に面白かった。


某大手化粧品メーカーの人事に嫌な態度を取られて、二度とその会社の製品は買うもんかと思った企業もあったが、いわゆる圧迫面接もなく、嫌な思いをしたのはこれくらいだった。


しかし、新卒一括採用のシステムには疑問を抱く。それぞれの学生が自分のタイミングで進みたい進路について考えて、就職しようと思うのなら行きたい企業の採用スケジュールに合わせてそれぞれのタイミングで動き出す方が本当に自分のやりたい進路に進めると思う。


ヨーイドンでいきなり就活生の仮面を渡されて、○月○日インターン解禁、○月○日就活解禁、なんていうあってないような決まりの中で、学生の本文は学業なのに面接では学業のことなんて殆ど聞かれずリーダーシップや、周囲との協調性、主体性、課題発見能力、柔軟性といった、企業にとって都合のいい人材に自分を合わせていく作業は骨も心もボキボキに折れる思う。


就活は日本社会で生きていく為の入門編なのだなとずっと感じていた。


一旦は就職して、社会人を経験して、その中でも常に自分のやりたいことを考えていけたらいいな。


アイドルも占い師も諦めてないよ!!



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