見出し画像

未成年最後の日

今朝は12時に目が覚めた。まず両目に目薬をぶち込んで(ドライアイのせいで目が開かない)LINEを開くと1カ月ぶりにゼミのグループLINEが動いていた。ゼミ教授のスタンプをゼミ生が作ったようだ。うちのゼミにはイラストが得意な子がいて、ゼミTシャツを作ったことがあった。今回のスタンプも彼が作ったものだった。迷わず購入し、グループLINEに「同じことニーチェが言ってたわ」のスタンプを送った。

今日は2022年2月22日。にゃんにゃんの日。でもあり、私が未成年である最後の日でもある。は? 昨年20歳を迎え、ティーンが終わってしまったことへのショックで私はこの1年間未成年を主張し続けていた。しかし明日で21歳。これはもう立派な成人だ。もう言い逃れはできない。

21歳ってやばい。「ニジュウイッサイ」。「ハタチ」はなんだかまだガキっぽい感じがする。10代と20代の狭間に閉じ込められてしまったような、「20代研修生」のような響きがある。しかし、21歳は確実に20代の一員になる。これまで「20代女性」の項目にチェックを入れる度にハタチが20代を名乗っていいのだろうか…という小さな違和感を抱いてきたが、これからは堂々と「20代女性」にカテゴライズされて良いのだ。

9歳から10歳になるときも同じような喪失感を抱いていた。年齢が一桁である瞬間はもう二度とないのだと思うと、なんだか惜しい気持ちになっていた。

今日の記事は、明日から成人になるにあたって、今の気持ちやなりたい姿などについて記録していくただのメモ書きになる。昨年の今日も「10代最後の日に」というタイトルでメモ書きを残していた。20歳の前半は人生においてもあまり良い時期ではなかった。というか最悪の時期と言ってもいい。家族、恋愛、友人の3本柱のうち、家族と恋愛がボロボロだった。この時と比べたら、今は3本柱はどれも順調だから幸せなのかもしれない。20歳の誕生日は前日のメモ書きも不穏な空気が漂っていたのだが、当日はもっと最悪だった。詳細は省くが、帰りの電車の中で泣き、帰ってからもリビングで大泣きした。

「20歳の誕生日は最悪だったけど、21歳、22歳、今後20代の誕生日は今日よりはきっとマシであるといいな。20歳は自分で自分を幸せにできるようにがんばろーう!」と当時の日記には書き残されている。自分を奮い立たせているけど、内心はめちゃくちゃに落ち込んでいた。昨年の自分に言ってあげたい。21歳の誕生日、マシになってるよ~~~~~!!!マシどころか人生でいちばん楽しみにしてるよ~~~~!!

明日は彼氏と出かけるからと、今日親が買ってきてくれたケーキを食べながら明日彼氏が予約してくれているケーキは何なんだろうとワクワクしている。1年でここまで変わるか…と本当にしみじみとしている。

そういえば、20歳は自分で自分を幸せにできるように、とあったが、20歳は自分磨きに投資をした1年だった。3万円のドライヤーを買って、トリートメントに行って、歯医者さんでホームホワイトニングを始めて、初めてでデパコスカウンターでコスメを買って、憧れだったブランドの財布を買った。小さい頃から倹約家かつ貯金癖があった私からすると大きな転換点だった。きっかけは石田ゆり子の「お金って紙だから、経験に変えていきたい。紙がいっぱい残っているか、経験があるか」という言葉を目にしたことだ。コロナ禍で支出が減った分を貯金していたため、それをこの1年でほぼ使い果たした。今の私は「明日死んだら今の貯金は全部無駄になる」の精神で生きている。21歳は、さらに「経験」を重視していきたい。

ここからは、20歳11ヶ月の自分の気持ちを書き残していく。私も周囲と同様に「就活生」の一員となっており、就活メインの生活を送っている。とはいっても、就活を本格的に始めたのは今月に入ってからだ。今まで散々「今から始めないと出遅れます」と煽ってきた就活生向けSNSアカウントが「今からこれをやれば就活解禁に間に合う!無料テキストを受け取るには…」と手のひらを返してきた頃に私は就活をスタートさせた。やりたい仕事が見つからないのは、就活を真面目にやっていないからだと思っていた。

私は3週間ほどかけて自己分析をやってみた。しかしそれから得られた自分のやりたいことは「みんなの心にあるモヤがかかった部分を言語化することで、誰かの自分の感情に納得してもらう」ことだった。また、これを自分の興味がある心理学や哲学に絡めて情報発信したい。そしてこれらを不特定多数の人に文章や声で届ける仕事がしたい。そう思った。これが2022年2月22日時点の私のやりたいことだ。しかし、どうやってご飯を食べていけるのだろうか。色んな方法を考えてみた。周囲がどこかしらの企業に就職していく中で、自分はやりたいことを貫けるのだろうか。

現時点で出た結論は「とりあえず普通に就活をする」だ。なんせ時間がない。やっぱり普通に就職しようと思ったときには選考がほぼ終わっている、では時すでに遅しなのだ。ライフワークバランスを重視したいので、残業が少ないとか、休みが取れる、とかの条件で絞っていくと化学メーカーが堅い。との結論が出た。しかしプラスチックだの、フィルム包装だの、繊維だの、全くときめかない。

彼氏と自己分析をする中で、「私は人生で何をいちばん大事にしてそう?」という質問に、彼氏はかなり悩んで、「ときめきを大事にしていると思う」と答えたことがあった。確かに、私は洋服やコスメ、本から、サークルやゼミを選んだ時も「ときめき」という直感を大事にしていた。

は~~~~~どうすりゃええねん。まだときめきを感じる広告や出版は倍率があり得ないほど高いうえにブラックの代名詞ともいえる。血迷いすぎて、私はAKB48の17期生オーディションに応募したり(しっかり書類で落ちた)セラピスト職(えっちな方じゃないよ)に応募したりした。

就職解禁まであと1週間。わたし、いったいどうなっちゃうの~~~?

思えば大学受験のときも似たような状況だった。受験勉強に力が入らず、うだうだしているうちにセンター本番、私立入試本番を迎えた。その割には「受かっても行かない大学には出願しない。」と一丁前なことを抜かして、結局不合格の通知ばかりで病んで、まぐれで今の大学に合格できた。

就活もこうなるんじゃないかなぁと何となく達観している。つまり、心のどこかでは何とかなると思っている。

あと、例えそこそこの大手に行けたとしても、3年も同じところで働いていける自信がない。やっぱり自分は組織の一部ではなくて、何か肩書きがある職に就きたい。

と言いつつ、前髪を止めて、はきはき喋る就活生ちゃんになってしまうんですけども。

かなり長くなったけど、これが今の私の頭の中の6割。ちょっと疲れて来たので一旦きろ。次の記事で就活以外で今思っている事、なりたい姿について書く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?