総合格闘技と煽りVが面白い話

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2022 3日目の記事です。


皆さんは熱狂していることはありますか。
僕はあります。
格闘技です。
特に総合格闘技、いわゆるMMAが一番好きです。


人が人を殴り、蹴り、組み、抑え込み、極め、勝敗を決める。
様々な制約はあるものの現存する格闘技の中では、いわゆる"喧嘩"に最も近い競技ではないでしょうか。(BreakingDownがどうとか言わないで

しかし、MMAの面白いところは喧嘩に近いと言いつつ、選手の能力がただ高いだけでは勝ち進めないというところです。
これは他の競技にも言えますが、MMAでは求められるスキルが多種多様なため、より綿密な戦略が必要になります。

選手は試合が決定すると、チームで対戦相手の過去の試合映像などを見て研究を行い対策を練ります。
選手には様々なクセがあるので、相手の弱点を予め探すのです。
全ての局面で相手に上回れるのなら、もちろんよいのですが、選手には得手不得手があります。
わざわざ自分の不利な土俵で戦う必要はないのです。
打撃が得意な選手に打撃で勝らなくとも、寝技に引き込んで極めてしまえばいい。
逆もしかりで、寝技に引き込まれないように対策を行って打撃でしとめるのも単純ではありますが戦略です。


分かりやすい構図はストライカー  vs. グラップラーです。
最近の試合を取り上げると弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮がそれに当たります。
弥益選手は元DEEPフェザー級王者。
元とはいえトップレベルの選手です。
グラップラーと言うよりかはオールラウンダーな選手ですが、当日はタックルを積極的に行い極めを狙う作戦でした。

対する平本選手はK-1からRIZINに転向してきたキックボクシングをバックボーンに持つ生粋のストライカーです。
皆の期待を背に2020年の大晦日にRIZINのリングに上がった彼ですが、結果は1RTKO負け。
前回の鈴木博昭戦では初勝利を収めましたが、負けが込んでいる状況でした。

下馬評では弥益選手の勝利が過半数を占めていましたが、蓋を開けてみれば
平本選手がタックルを徹底的に切り、打撃で完封するという試合内容になりました。
最近のRIZINでは珍しいグラップラーが極めきれずストライカーが完封するという試合でしたね。
(サトシ選手とクレベル選手が頭一つ飛び抜けているという部分はありますが…)


格闘技が好きな方はみなさんそうだと思いますが、僕のMMAの楽しみ方は、過去の試合内容や選手それぞれのスキルを考え、どういった展開になるかを予想する事です。
ちなみに先の試合の展開予想は大外しでした。
弥益選手のタックルが早々に決まり、寝技で極められる予想でしたが、
まさか平本選手がカウンターに特化させて、ひたすら打ち込んでいく展開とは思いもよらなかったです。
しかも被弾率はかなり高めで流石の打撃精度。
まさに打撃の塩試合を遂行した平本選手。
あっぱれでしたね。
これからの彼に期待したいと思います。

試合映像はこちら


煽りVTRがいい

RIZINは試合前の煽りVTRが素晴らしいです。
選手の直近の練習や試合に向けての意気込みが、よりファンを、試合を熱くさせていると思います。
試合を行う選手同士に実力の差があれど、煽りVTRを見たあとは選手同士が対等に映る幻想にかかります。
もしかしたら勝てるのかも…と思ってしまうような演出が素晴らしいです。
仕事でよく動画を編集するのですが、カットや演出、選手の魅力を引き出すインタビューは非常に参考にさせてもらっています。


最後に


先の予想は外しましたが、それも含めて格闘技はとても面白いです。
むしろ予想できなかった展開こそ価値があると思います。
僕のつたない文章で楽しさが伝わったかはわかりませんが、少しでも格闘技に興味を持っていただける方がいれば嬉しいです。
今年の大晦日はRIZINとBellatorで対抗戦!
地上波では放送されませんが、故にお偉いさんに忖度していない最高のカードが揃っています!
ぜひ皆さんPPVを買って格闘技を盛り上げましょう!
かなり自由に書きすぎましたが、最後までお読みいただきありがとうございました〜






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