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紅茶梅酒


(約1,000文字)

出先で、寒気を感じた。どうもここのとこ、歳のせいか忙しいため、体調がよろしくない。

私だけ、先に帰ることにし、家族にスーパーの買い物をお願いした。

寒気だけだったので、すぐに漢方系の薬を飲む。

異常な陽気で半袖の人もチラホラいた位だったのに、とにかく寒い。

生姜入りの紅茶を!と思ったが、生姜をするのがひどく億劫に感じられた。

その時、台所の整理をしている時に見つけた紅茶梅酒を思い出した。

アルコール分12%

手っ取り早くて、非常に良い。

出来上がった紅茶に蜂蜜をたっぷり入れると、そこに少しだけタラす事にした。

固くなっていた瓶のキャップを必死に開け、傾ける。

ドボドボダッボッボー

ウワッ!!

ちょっと手元が狂ってしまった。

この時、紅茶は愛用のマグに2分の1ほどだったが、紅茶梅酒が同量ほど投入されてしまった。

もう、タプタプ、、、

もう一度紅茶を入れ、スプーンに1杯程度、梅酒を受けてから垂らす。

という超めんどい大人として正しい対応が頭に浮かんだのだが、、、。

私は何口かだけ飲めば良いという事にした。

しっかりかき混ぜると、まず一口飲んだ。香りが良く、甘くて美味しい。やはり紅茶との相性は抜群だ。お酒っぽさは感じられなかった。

とにかく温かいうちに!

またゴクっと飲み、結構大丈夫そう、とまたゴクっと飲み、、、

残り少なくなったのを見て、これだけ残してもしょうがないという、哀しき主婦のサガが働いてしまった。

完飲!

とにかく寒いので、さっさと布団にくるまった。

ほどなく、やや空きっ腹のところに投入したアルコールが暴れ出してきた。

もともとお酒は強くない。

ビール一杯で、酔っ払えるという超お手軽人間だ。

カッカッと顔が熱くなってきた。

熱じゃないよね?

よく分からなくなっている。

心臓の鼓動が早い。

怠くて眠いのだが、お酒は飲み過ぎると深く眠れない。

寝れたんだが分からないまましばらく横になっていた。

家族はいつのまにか帰って来ていたが、私は放置されている私を気遣ってくれている。

うとうとしながら「フリーレン、やっぱり面白いね〜」という声が聞こえた気がするが、母の体調が悪いのにアマプラを観て楽しんでいるはずがない。

それに、、、顔がまだ赤い。
これでは出先で酒が切れ、具合が悪くなったアル中だと思われてしまう。

酒は量なし、乱に及ばず

しばし寝室に潜伏し、この記事を仕上げたら明日への予約投稿をするつもりだ。

、、、もう、じぇんじぇん、さむくない、、、



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