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HSP塾講師のひとりごと

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基本考えすぎ。傷つきやすい。人が多いところが苦手。1人が好き。人見知り。・・・明らかに向いてないなーと思うけど、それでも塾講師をやってます。そんな私がひび思うことをつらつらと。
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#HSP

「自分らしさ」なんて、幻。

「Malinaらしいよね」 今朝、顔の見えない誰かにそう言われて 目が覚めた。 あまりいい目覚めではない。 今思えば、昔から、そうやって言われるのが苦手だった。 もちろんいつもその言葉に 悪意が込められていたわけじゃない。 けれど、誰かにそうやって言われる度、 なんだか「私らしさ」を押し付けられているような気がして たまらなく窮屈だったのを覚えている。 けど、私はそうやって色んな「私らしさ」を 押し付けられ続けるうちに、 その人にとって私は常に「そう」あら

俺か、俺以外か。

初めて彼をテレビで見たとき、 正直「また変なのが出てきた」と思った。 今思えばそこには、多少の軽蔑さえあったかもしれない。 ホストという非現実的な世界の住人。 それだけでも十分なのに、そこに輪をかけた超個性的なキャラクター。 私は、完全に色眼鏡で、彼を見ていた。 でもきっとそれは、私だけではないはずだ。 けれど気が付けば、今、 多くの人が彼の魅力に惹かれている。 そういう私もその1人で、 少しずつ変わっていく彼への感情と 彼の仕事への姿勢、哲学、信念、そういったものを

見ない振りをしてきたけれど

見ない振りをしてきた情けないことと ほんの少しだけ向き合った。 ちゃんと向き合った自分をほめてあげたいし、 その結果、行き止まりだと思っていた道が 少し拓けたこともちゃんと喜びたい。 とは言え、もちろん 全てが解決したわけじゃないし、 情けなさや不安だって、まだまだ残っている。 けど、これでいいんだと思う。 だって多分、私はずっとそうやって生きてきたから。 思い返せば、たとえどんなに絶好調でも、 私の頭の片隅にはいつも「不安」や「足りないもの」があった。 けどだから

目標がない「私」は「ダメ」なのか

今、私には、はっきりとした目標がない。 「ないものはないのだから」と、思う反面 「本当にこれでいいのだろうか」と、不安に襲われる。 *** 例えば、 こうして毎日noteを書き始めてみたものの 誰に向けて、どんな方向性で書いていきたいのか そういったことが全くはっきりしていない。 それでも、ただとにかく 書きたいことを書き続ければいいと、思う反面 そんなんじゃ読んでくれる人は増えなくて、無意味だとも思ってしまう。 はたまた これから先、 塾講師として、1人の人間と

本音と建前

なんとなく気乗りしない月曜日。 春物のブルゾンを羽織って軽快に駆け出す女の子を横目に、 私はからし色のタートルネックに顔を埋める。 なんだか、自分だけ冬に、取り残されたみたいだ。 **** 特になにがあったわけでもないのに、 何もしたくないし、 誰とも話したくない。 授業だってしたくないし、 子どもが別に好きなわけじゃないし、 好きなアイドルだとか 好きなものだとか 正直、興味はない。 なんでこの仕事、してるんだっけ? 無駄にうるさい革靴の音も、 生徒たちの大

なんてことない日曜の朝

午前8時過ぎ。 久しくアラームの仕事をさせてもらえてないスマホを確認する。 昨日、寝るのが遅かった割には意外と早く目が覚めた。 そのままリモコンに手を伸ばす。 電気ではなく、エアコンのリモコンだ。 まだ少し寝ぼけている頭より先に、 スマホを確認するために布団から少し出した手が 部屋の気温の低さを教えてくれた。 3月も半ばとはいえど、この人工的な温もりがなければ、 おそらく私はずっとここから出ないんだろうな。 なんてことを思いながら、眠る前とたいして変わっていないインス

誰のために。

授業のやり方を変えた。 テキストも作り直しながら、手探りの日々を送っている。 使い慣れたテキストで、説明しなれた言葉でやったほうが そりゃもちろん「やりやすい」に決まってる。 けど、それをしなかったのはやっぱり今年の生徒たちのことがあるから。 何人も、悔しい想いをさせてしまった。 努力の方向性が完全に正しかったのかは別として、 誰一人として「頑張っていなかった」生徒はいなかった。 『頑張ったのに・・・』 そう思わせてしまった。 「大学受験の失敗」という受けとめ難い