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「Malinaらしいよね」 今朝、顔の見えない誰かにそう言われて 目が覚めた。 あまりいい目覚めではない。 今思えば、昔から、そうやって言われるのが苦手だった。 もちろんいつもその言葉に 悪意が込められていたわけじゃない。 けれど、誰かにそうやって言われる度、 なんだか「私らしさ」を押し付けられているような気がして たまらなく窮屈だったのを覚えている。 けど、私はそうやって色んな「私らしさ」を 押し付けられ続けるうちに、 その人にとって私は常に「そう」あら
初めて彼をテレビで見たとき、 正直「また変なのが出てきた」と思った。 今思えばそこには、多少の軽蔑さえあったかもしれない。 ホストという非現実的な世界の住人。 それだけでも十分なのに、そこに輪をかけた超個性的なキャラクター。 私は、完全に色眼鏡で、彼を見ていた。 でもきっとそれは、私だけではないはずだ。 けれど気が付けば、今、 多くの人が彼の魅力に惹かれている。 そういう私もその1人で、 少しずつ変わっていく彼への感情と 彼の仕事への姿勢、哲学、信念、そういったものを