2023年天皇賞春最終追い切り全頭評価

おはようございます。
いよいよゴールデンウイークですね。
4月29日土曜はその初日。皆さんはどうお過ごしでしたか?
私は昼過ぎに起きて、7Rくらいから競馬をダラっと見ていました。
最初は春天のためにコース状態を見ておこうと思って見始めたのですが、いざ見るとやはり、というか買いたくなりますよね?馬券。
収支の方は、最終レースから佐賀のレースまで買って16390円負けです。
こんなに負けるとは。額がでかすぎて実感が湧かないですよね。ゴールデンウイーク恐ろしいです。

特に青葉賞はやられましたね。

1着はスキルヴィング。追い切りが緩かったからと消した馬でした。
木村厩舎でやりがちな三頭併せの中を通す追い切り内容でしたが、内外の併せ馬への反応が鈍かったです。地力があるとは知っていましたが、この出来でも勝ててしまうとは驚きです。ダービーではもっと出来を上げてくるでしょうし、最終追い切りで見比べるのが楽しみです。

2着は追い切り2番手評価だったハーツコンチェルトでした。
この馬は東スポ杯から追い切り映像を見ていますが、今回が今までで一番良い出来でした。レースの直線ではやや狭くなっているように見えますがほぼスムーズに上がってきて半馬身差の2着でした。大きく出遅れた東スポ杯も僅差の3着に食い込めていますし、左回りの東京は合っていますね。今回仕上げていただけにダービーで上積みがあるかはわかりませんが、こちらも楽しみな一頭だと思います。

さて、追い切り1番手評価だったヒシタイカンはなんと12着でした。
道中かかっていて消耗してしまったのでしょう。人気を大きく裏切る形になりました。うるさい面は前走でも見せていましたが、改善されていませんね。ここで2走目だったという経験の少なさが出たと思います。素質はあるので、順調に使っていってくれればと思うのですが。

馬券の方は、ハーツコンチェルトの単勝だったのでハズレ。
ダービーへ向けて良い一戦になったと思います。私の収支はまったく良くありませんけど。

さて、とうとう天皇賞春!
久しぶりに古馬たちの追い切りが見れるということでテンションが上がりますね。走りを覚えている馬も多いので、どんな変化があるのか細かい部分まで見ていきたいです。
ここからG1レース6週連続!最初にドカンと当てるぞ!!


追い切り評価の基準

S→絶頂期と比べて、さらに上積みがある状態。
A→絶頂期と比べて、遜色ない状態。
B→絶頂期と比べると、少し落ちている状態。
C→調子が落ちている状態。
は他の調教映像がないため縦の比較ができていません。
この最終追い切り映像だけの評価になります。

全頭評価

・ジャスティンパレス・・・A
絶頂期:2022年有馬記念(栗東ウッドチップ良。強め。3頭合わせの中。内側の馬なり未勝利馬と併入。前走時と変わらず好調な走り。ただし、今回は3頭合わせの中で、前走時ほどロスがない。トビはそこまで大きくない。)
栗東ウッドチップ重。
1勝クラス馬の内を通して半馬身ほど後ろから追走、0.2秒先着。
上腕部の張りが明らかに増している。古馬となっての成長が明確。終いは流しているがストライドは大きく、不調には見えない。コーナー地点の時点から前進気勢が強い。

・ディープモンスター・・・C
絶頂期:2023年金鯱賞(栗東ウッドチップ良。コーナーで首を振る仕草を見せている。気性面が幼い。直線で追われだしてからは伸びている。前脚がよく伸びる。)
栗東坂路重。
やや首を振り行きたがる仕草を見せている。気性面が幼いまま。馬体の張りも感じない。

・タイトルホルダー・・・B
絶頂期:2022年天皇賞春(美浦ウッドチップ稍重。強めに追われた2勝クラスの内を通して4馬身ほど後ろから追走、併入。前脚の掻き込みが非常に大きく、一瞬本当に飛んでいる場面がある。走法で格の違いを感じる追い切り。)
美浦ウッドチップ重。
未勝利馬の内を通して3馬身ほど後ろから追走、併入。
外を回す併せ馬を気にしている。絶頂期と比べると、搔き込みも小さいし前進気勢にも大きく欠ける。飛んでいない。同じく日経賞を使ってのローテなので、また絶頂期ほどの追い切りが見れるかと楽しみにしていただけに残念。昨年時の春天ほどのコンディションは望めない。

・メロディーレーン・・・C+
絶頂期:2022年天皇賞春(栗東坂路重。一杯。2勝クラス馬に0.4秒遅れ。まっすぐ走れているし追い切りを真面目に消化している。かなり小さい馬だが前腕部はやや発達が見られる。併せ馬に反応はできているが、全くついていけていない。)
栗東坂路重。末強め。
1勝クラス馬に0.3秒遅れ。
併せ馬が暴れる中、落ち着いてまっすぐ走れているのは非常に好印象。お互い追われだしてからは、相手にされず抜かされている。ただ、前腕部は相変わらず締まっていて見栄えるもの。精神的には非常に成熟しているし、昨年と同じくらいのパフォーマンスは見込める。

・アイアンバローズ・・・A
絶頂期:2022年宝塚記念(栗東ウッドチップ重。やや行きたがる癖を見せている。また舌を出しながら走っている。促されてからの反応も鈍い。ストライドは小さめ。)
栗東ウッドチップ重。
一瞬、内の関係ない馬を気にしている。
歩幅が小さくピッチ走法。今回は乗り役が促すとすぐに反応できている。さらに、これは前走時の追い切りもそうだが、ステイヤーズステークスの頃あった行きたがる癖が無くなってきている。精神的な成長が見られる。この馬の問題点は気性面だったはずで、レースでは揉まれ弱いところも見せていた。気性目が改善されていれば勝機はあるはず。

・アスクビクターモア・・・A
絶頂期:2022年菊花賞(美浦ウッドチップ重。前脚の搔き込みが非常に大きく、コーナーでも大きいまま。膝が胸の位置まで来る。馬格があり、前胸部が隆起している。雄大で力強い。追い切りの評価だけなら高いものになるが、長距離を走る馬には見えない。)
美浦ウッドチップ重。
相変わらず非常に大きいストライド。膝がとんでもない位置まで上がるのも変わらず。前腕部、前胸部、大腿部、馬体のどこを見てもケチのつけようがない。やはり長距離を走るような馬体ではないが。高い水準で好調を維持できている。

・ディープボンド・・・B+
絶頂期:2022年有馬記念(栗東ウッドチップ良。未勝利馬の内側を離して走って併入。トビが大きく、スパート区間も歩様はゆったりめ。相変わらず雄大な走り方。上腕にくっきり筋が浮き出るところも変わらず。特段落ちている気配はないが、上昇もない。特に時計面では、前走も今回も馬なりで乗り役が騎手だが、前走の不良馬場のときの方が早い時計が出ている。)
栗東ウッドチップ重。
非常に雄大な走り。上腕の筋もストライドも変わらず。前走阪神大賞典時の追い切りと比べると、あちらは終い強めなので差が出てしまうが、馬体自体は好調のまま維持できている。また、昨年2着の春天時は中間も最終も一杯に追われていたが今回は中間のみ。お互い一杯に追われ、2勝クラス馬相手に2馬身後ろから追走して0.2秒先着している。最終も馬なりだが緩いというほどではなく、仕上がっている。
あとこれは評価には関係ないが、アスクの追い切りを見た後にこの馬を見ると、改めて雄大さがわかる。アスクも大型でストライドが大きく力強い馬だが、この馬はそれに加え脚の伸縮が遅い。それで時計が出せているのがすごいところだ。この馬には雄大という言葉が一番似合う。

・トーセンカンビーナ・・・B+
絶頂期:2020年天皇賞春(栗東坂路良。未勝利馬一杯に0.4秒先着。前進気勢があり駆け足も早い。まっすぐ走れている。前胸部にコブができており発達が見られる。)
美浦坂路重。
未勝利馬一杯を2馬身後ろから追走、併入。
走りに集中できている。前胸部のコブも健在で、歳はとっているが馬体のデキ落ち感はさほどない。ただし、3年前は1週前から輸送して栗東で調教していたのに対し、今年は最終まで美浦で行っている点は気になる。ちなみに、最終の坂路調教6F 53.5秒は今回のメンバー内最速である。輸送前に馬なりでこの記録を出せる点は評価に値する。

・ヒュミドール・・・A
絶頂期:2023年ダイアモンドS(美浦ウッドチップ良。前脚が膝を曲げることなくキレイに前に出る。後ろ脚の駆け足も力強い。)
美浦坂路重。
最終で坂路調教を使うのは珍しいが、ここでも相変わらず力強い蹴り足。特に前腕部が太く張って発達している。前腕部だけでいったらメンバー内で一番出来が良い。まっすぐ走れているのも好印象。この馬にとって異例の調教内容だが、上積みに期待できる。

・サンレイポケット・・・B
絶頂期:2021年天皇賞秋(栗東坂路良。一杯。2勝クラス馬一杯のぴったり1馬身後ろを追走、中盤進路変更して抜き去り0.6秒先着。併せた馬をあえて先に行かせて、中盤過ぎから抜きにかかるという非常に意欲的な追い切り。駆け足の力強さも以前より上昇しており、間違いなく今がこの馬の最盛期。素晴らしい追い切り内容。)
栗東坂路重。
1勝クラス馬を2馬身後ろから追走、併入。
重馬場なのもあるが駆け足の力強さはまったく目立たず。前進気勢も感じられない。絶頂期が良すぎて比べられるのは酷かもしれない。2走前の日経新春杯と同じくらいの出来。今回は一発に期待はできないか。ただ1週前はウッドチップで一杯に追われており状態の良さは感じられる。また、中間も最終もミルコ騎手が乗りに来ているのは好印象。

・ディアスティマ・・・C
絶頂期:2023年日経賞(栗東坂路良。特に促されてはいないがクビを上下させて強い前進気勢を感じる。前脚の搔き込みは坂路にしては大きめで、毛艶の良さも追い切り映像からわかるレベル。)
栗東坂路重。
終始うなだれて走っている。前進気勢も感じず。前脚の搔き込みも明らかに小さくなっている。1週前の坂路調教は晴れの良馬場だったが、こちらも、うなだれ気味。前走日経賞不良馬場での激走でお釣りが残っていない。

・ブレークアップ・・・A+
絶頂期:2022年有馬記念(美浦ウッドチップ良。未出走馬の外を回して併入。昨年の京都新聞杯時と比べると見るからに馬体が成長しており、上腕の張りが良くなっている。ピッチも早く、駆け足の上昇を感じる。ストライドは大きい。)
栗東坂路重。
オープンクラス馬ディクテオンに0.4秒先着。
駆け足はさらに上昇しているか。坂路でも衰えることなく、まっすぐ駆け上がっている。坂路でもストライドは大きい。前腕部が斜めに張り出しており、かなり発達している。ヒュミドールと並ぶレベル。栗東坂路、雨の中を切り裂いて上がってきている。5歳だが馬としての成長を感じざるを得ない。

・ボルドグフーシュ・・・B+
絶頂期:2022年有馬記念(栗東坂路良。かなりクビが高いが、まっすぐ走れている。前胸部がのっぺりしている。掻き込みよりも後ろ脚の蹴り上げが強い。前走時と比べると、蹴り上げがさらに強くなっている印象。クビが高いせいでやや走法がチグハグに見えるが、2着に好走している菊花賞時も同じような追い切りなので気にしなくていい。)
栗東坂路重。
クビが高いのは今まで通りだが、有馬記念時にあったやや寄れる場面もなくなりまっすぐ走れている。のっぺりとしていた前胸部もやや割れており、筋肉質になった。僅かな違いではあるが、古馬になって確かな成長が見られる。また、中間も最終も川田騎手が乗りに来ているのはプラス。

・マテンロウレオ・・・C+
絶頂期:2023年大阪杯(栗東ウッドチップ良。4コーナーを回すときにやや外を気にする仕草があり、直線に入ってからも前走時のようなスパートが見られない。前進気勢に大きく欠ける。前脚の搔き込みも小さくなっており、上腕の出来栄えも落ちる。ただし、大腿の筋肉は相変わらずで非常に力強い。
1週前で馬体は作ったので最終は騎手に任せたという調教師のコメントだが、その1週前自体の出来も前走時には見劣る。時計自体は出ているが、よそ見が多く走りへの集中力に欠ける印象。前走時ほどのパフォーマンスは見込めない。)
栗東ウッドチップ重。一杯。
促されてからの反応がやや鈍い。ストライドも京都記念時と比べると小さい。一杯に追われているが、時計も馬なりの京都記念時の方が早い。下降線。ただ、大阪杯後の厳しいローテで中間も最終も一杯に追われる調教ができているのは良い。

・エンドロール・・・B(※)
絶頂期:ー
美浦ウッドチップ重。
前胸部がやや発達しており、コブが少し見える。前進気勢は強めで、促される前から自ら加速している。脚の可動域も悪くはない。後ろ脚の蹴り上げもそこそこ。このメンバー内で比較しても、トップではないが、全体的にそこそこの馬体を持っている。少なくとも条件戦の馬には見えない。

・シルヴァーソニック・・・A+
絶頂期:2022年ステイヤーズステークス(栗東ウッドチップ重。3勝クラス馬の内を通して2馬身後ろから追走、クビ差遅れ。クビを下にグイグイとする場面がありヤンチャさを見せる。馬体を併せてからしばらく耐えたが、次第に抜かされた。)
栗東坂路重。
終始まっすぐ走れているし、駆け足が相当力強い。前脚の搔き込みも大きく、坂路なのに膝を高い位置まで上げられている。ステイヤーズS時にあったヤンチャさも鳴りを潜めており、今年は落ち着いて走れるかと期待できる。海外帰りの放牧明けだが、牧場でもしっかり乗り込んでいたようで、出来は良い。1週前でも一杯に追われており状態の良さを感じる。

・アフリカンゴールド・・・A
絶頂期:2023年阪神大賞典(栗東ウッドチップ良。一杯。3勝クラス馬の内を通して1馬身ほど後ろから追走、併入。歩幅がかなり小さく、ピッチ走法。上腕部はもっこり発達している。促されてからの反応も悪くない。)
栗東ウッドチップ重。一杯。
舌を出しながら走っているが集中はできている。前脚の搔き込みが前走時よりも大きくなっており好調。使ってきて状態が上向いているのを感じる。阪神大賞典から中5週で輸送もあるのに、1週前、最終と一杯に追われる調教内容をこなせているのも好材料。



最終追い切りベスト5

1位:ブレークアップ(A+)
2位:シルヴァーソニック(A+)
3位:ジャスティンパレス(A)
4位:アスクビクターモア(A)
5位:アフリカンゴールド(A)

以上です。

いやぁさすがに見応えがありましたね。
今回は17頭全員見終わるのに4時間ほどかかりました。
古馬たちのレースなので、見れる過去の追い切り映像が豊富で、その馬ごとにいろいろ見ていたら…いつの間に時間が経っていました。仕方ないですね。

今回はどの馬も見ていて楽しかったですが、特に驚いたのはブレークアップですね。
追い切りを見るまでまったく買う予定はなかったのですが、さすがにこの出来だと無視するわけにはいかなくなりました。外枠の松山騎手。どこまでやってくれるか実に楽しみですね。

それでは肝心の展開予想はいつも通りyoutubeで出しますので、ぜひそちらを見てくださいね。
今回は馬場状態を見極めたいので動画は当日のお昼頃に上げる予定です。

noteの次回はNHKマイルCの追い切り評価ですかね。次回はもう少し早く書き終えたいです。
では、またよろしくお願いします。

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