2023年NHKマイルカップ最終追い切り全頭評価

おはようございます。
いよいよGW最終日ですね。楽しい一週間は過ごせましたでしょうか。
いえ、楽しいGWだったなと終わるためには最終日のNHKマイルカップ、ここを当てないとですよね!

実はこのレース、自分が初めて馬券を当てたレースなんです。
2019年のNHKマイルカップ、グランアレグリアを消して、アドマイヤマーズとケイデンスコールのワイドのみを買っていたんですよね。
このワイド、かなりオッズが付きました。はい、完全に自慢です!

ただ、この時の買い方や考え方が今の競馬塾の原型なんですよね。
有力馬を1頭凡走馬で消して、有力馬を1頭軸走馬にして、人気していない馬を1頭激走馬としてあげる。そして買う馬券は軸走馬と激走馬のワイド。
余計なものを買って点数が増えたりするより、ワイド一点で当てられたほうが良いに決まってますからね。その選択だけ間違えないように精度を上げていきたいです。

さあではその選択で非常に重要な最終追い切りを見ていきます。まだ若い3歳馬たちの追い切り。成長が見られると面白いですね。


追い切り評価の基準

S→絶頂期と比べて、さらに上積みがある状態。
A→絶頂期と比べて、遜色ない状態。
B→絶頂期と比べると、少し落ちている状態。
C→調子が落ちている状態。
は他の調教映像がないため縦の比較ができていません。
この最終追い切り映像だけの評価になります。

全頭評価

・フロムダスク・・・A
絶頂期:2022年朝日杯FS(栗東坂路良。一杯に追われた2勝クラスに0.2秒先着。前走時と比べて前脚はさらに太くなっている。途中までやや外側によそ見しているが、まっすぐ走れている。こちらは馬なりだが、力強さは健在。)
栗東坂路良。末強め。
前腕がかなり太く発達している。ややクビを斜めに振りながら走る癖はそのままだが、前走時よりも前進気勢が増している。駆け足も力強く、前走以上のパフォーマンスを期待できる。

・モリアーナ・・・B
絶頂期:2022年阪神JF(美浦坂路稍重。外に寄れようとする場面が何度かある。前脚はなかなか発達しており、走りにも力強さを感じる。馬体の完成度はメンバー内でも高い。)
美浦ウッドチップ良。
前腕部は相変わらず良く張っているが、前走時と比べて搔き込みが明らかに小さくなっている。直線を向いてからの前進気勢にも欠ける。ただし、後ろ脚の蹴り上げは強くトモも張っており、調子が悪いまではいかないか。一週前は併せ調教をしており、併せ馬を気にする精神的な幼さを見せている。しかし一度並ぶと、乗り役が引っ張っているのに前に行きたがり、馬なりで終い11.3秒の好時計を記録。一週前には強い前進気勢を見せたし、体調面は不安視しなくていいはず。

・ウンブライル・・・B+
絶頂期:2022年阪神JF(美浦ウッドチップ稍重。濃霧で見えない。3頭併せで中央から抜け出している。併入している併せ相手は1勝クラスの3歳牝馬。トビはそこまで大きくない。好時計は出ているが乗り役が騎手なので過信してはならない。肝心の馬体はほとんど見えない。)
美浦ウッドチップ良。
3頭併せの中を通して併入。
ソロリソロリと走っている。駆け足はまだ弱いし馬体も小さいが、併せ馬に気を取られることなく走りに集中できているのは好印象。また、前走時よりもスパート時のクビが深く下がっており、走法は良くなっている。

・ショーモン・・・C
絶頂期:2023年アーリントンC(栗東坂路良。未勝利馬一杯に0.2秒先着。まっすぐ走れている。ストライドが大きいからかピッチがやや遅め。)
栗東坂路良。
未勝利馬一杯と併入。なおこの未勝利馬は土曜の未勝利戦で1人気ながら惨敗した。
やや寄れる場面がある。前脚の搔き込みは変わらず大きめだが、走る時の重心がブレている。走りから上積みは感じない。前走以下。

・シングザットソング・・・B
絶頂期:2023年桜花賞(栗東坂路良。前走時ほどよそ見はなくなった。走りは変わらず。間隔は詰まっているが、前走同様の力は発揮できそう。)
栗東坂路良。
よそ見はしていないが、まだフラフラしがち。とはいえ馬体の張りは色褪せず、体調が悪いようには見えない。年明け4戦目になるがまだ走れそう。

・エエヤン・・・A
絶頂期:2023年ニュージーランドT(美浦ウッドチップ良。2勝クラス馬末強めの内を通して3馬身ほど後ろから追走、併入。クビを振ってうるさい面を見せている。前脚はよく伸びる。)
美浦ウッドチップ良。
クビを降ってうるさい面をまた出している。まだ幼い。直線に入り乗り役が促すと良く反応してスパートした。脚の可動域が広く、前脚がよく伸びる。前走以上の能力を期待できる。

・オールパルフェ・・・A
絶頂期:2022年デイリー杯2歳S(美浦ウッドチップ良。併せ馬2勝クラスの馬に0.8秒先着。馬体の完成度が違う。ジャックドールの金鯱賞の最終追いと比べられるレベル。直線でも一旦抜かされてからスイッチが入って加速している。非常に意欲的な追い切り。)
美浦ウッドチップ良。
この歳になっても周りに見劣ることない馬体。ただ馬体の成長具合は見受けれず。コーナーでだいぶ外を回している。単走でよそ見もなく集中して走れている。前走時はかなりよそ見がちだったので、レースを使って集中度合いが増している。1週前は末強めの追い切り内容を消化できているし、体調面の不安はまったくない。

・セッション・・・B+
絶頂期:2023年アーリントンC(栗東坂路良。末強め。歩幅は小さいが力強い走り。ほとんどフラつくこともなくまっすぐ走れている。ただムチで合図を送ってから反応が鈍い。)
栗東坂路良。
1勝クラス馬に0.4秒先着。
併せ馬を気にしている。前腕部はさらに張っており、前走時よりも上積みがありそう。馬自身の前進気勢が増している。

・ナヴォーナ・・・A+
絶頂期:2023年アーリントンC(栗東坂路良。駆け足が鈍く、乗り役が合図を三回送っているがいずれも反応が薄い。前腕部はやや張りがある。)
栗東ウッドチップ良。
3頭併せの中。外側の未勝利馬一杯の2馬身後ろから追走して0.5秒先着、内側のオープン馬ミッキーブリランテには3馬身先行して0.4秒先着。
併せ馬を気にせず集中して走れている。直線3頭並び、乗り役が合図を送ると即座に反応して2頭を突き放した。前走時とは打って変わり、馬の反応が明らかに良くなっている。時計自体は平凡だが、非常に上積みを感じる追い切り。

・オオバンブルマイ・・・A+
絶頂期:2022年朝日杯FS(栗東坂路良。トビは大きめ。首の位置が高い。よそ見もなく、前進気勢も強い。)
栗東坂路良。
未勝利馬一杯に0.8秒先着。なおこの未勝利馬は土曜の未勝利戦で3人気ながら殿負けしている。
駆け足はかなり力強い。かなりクビを振っている。気性面に難あり。乗り役の武豊騎手も馬が暴れるシーンで笑みを浮かべている。絶頂期と比べて前胸部の張りは増しており、3歳になっての成長が見られる。相変わらずトビも大きい。ストライドは一杯に追われた前走時よりも広くなっており、前走よりも良いパフォーマンスが期待できる。中二週の参戦だが使い減りはまったくしていない。問題は気性面だけ。気性面を考えなければS評価に値する。

・シャンパンカラー・・・C
絶頂期:2023年ニュージーランドT(美浦坂路良。強め。よそ見しがちで、乗り役もムチを二発入れている。ラチ沿いギリギリを走行。)
美浦坂路良。
まだよそ見しているが、今度は真ん中を通して走れている。駆け足の力強さは前走同様感じず。まだ精神的にも身体的にも幼い。

・ドルチェモア・・・B
絶頂期:2022年朝日杯FS(栗東坂路良。ややフラツイて走っている。やんちゃな印象。前走時も同じような走り方なので、こういう馬なのかも。遜色ない出来で、調子は良さそう。馬体の出来ではダノンタッチダウンやオールパルフェに軍配が上がる。)
栗東坂路良。
オープンクラス馬リレーションシップにアタマ差先着。
途中まで併せ馬を気にして走っているが、乗り役が少し促すとまっすぐ走り、馬体を併せて並走できた。終いだけ走らせる緩めな調教内容。促されてからの走りは良いが。一週前は雨の中一杯に追われている。これから輸送があるので考慮しての追い切り内容だろうが、上積みは感じられない。ただし、中間も最終も三浦騎手が美浦から乗りに来ているのは好印象。

・ユリーシャ・・・B
絶頂期:2023年アーリントンC(栗東坂路良。1勝クラス馬一杯に0.1秒先着。クビを振ってややうるさい面を見せた。まっすぐ走れているが駆け足の強さはさほど感じず。前胸部もまだのっぺりしている。馬体の完成度はまだ低い。)
栗東坂路良。
やや斜めに走っていて、促されても直せていない。輸送前だが、時計ほど緩い内容ではない。走り方や馬体は前走時と変わらず。同じくらいのパフォーマンスは見込めるのでは。

・カルロヴェローチェ・・・A
絶頂期:2023年ファルコンS(栗東坂路良。オープン馬ショウナンバシット末強めに0.3秒先着。なおこの後ショウナンバシットは皐月賞5着に入る。中盤まで併せ馬の後ろにつけ、進路変更して抜かしにかかる意欲的な調教。2頭が並ぶ時間はそう長くなくすぐに突き放した。前胸部はふっくら張りがあり馬体の出来も良い。)
栗東ウッドチップ良。末強め。
オープン馬ショウナンバシットの内を通して3馬身後ろから追走、0.6秒先着。
終い強めに追われて10.9秒を記録している。関西馬で輸送前にこれほど強い調教ができるのはプラス。馬の反応も良く、走りにも集中できている。馬体の出来もメンバー内随一か。脚の可動域も広めで体調の良さを感じる。一週前では一杯に追われていたのに、併せ馬リレーションシップに置き去りにされていたが最終追い切りで見違えた。本番で期待できる。

・タマモブラックタイ・・・B+
絶頂期:2023年ファルコンS(栗東坂路良。末強め。クビの位置が低めで一見うなだれて走っているように見える。前脚の搔き込みはそこそこある。)
栗東ウッドチップ良。
クビが下に沈む。前脚は良く伸びるし、馬体の減りは感じない。まっすぐ走れており、気性面の良さを感じる。一週前は一杯に追われる調教をこなせており状態は良さそう。

・ミシシッピテソーロ・・・A
絶頂期:2022年阪神JF(美浦ウッドチップ稍重。クビが高く、ややチグハグに見える走り方。終始外を回す併せ馬を気にしている。精神的にまだ幼い。トビの大きさはそこそこ。ただし、併せ相手の1勝クラスの馬には先着している。前走時からの成長は見た目では得られず。)
美浦ウッドチップ良。
未勝利馬の内を通して4馬身後ろから追走、0.3秒先着。
併せ馬はまったく気にしていない。気性面の改善が見られる。馬体の成長は見られないが、併せ馬は相手にしておらず馬自身の行く気で走れている。前進気勢を感じる追い切り。一週前も馬なりでの追い切りだったが、気分良く走れている。

・ダノンタッチダウン・・・B+
絶頂期:2023年皐月賞(栗東坂路良。クビの位置が高く、胸を張っているかのような走り方。よそ見などはなく、昨年よりは集中度合いが増しているか。相変わらず馬体はゴツいが、成長は感じず。1週前でも併せ馬によそ見しながら走っているし、まだ幼い。一つレースを使って叩いたほうが真価を発揮できそう。)
栗東坂路良。
相変わらず胸を張っているような走り方。後ろ脚の蹴り上げもだいぶ強い。馬体は仕上がっているが成長までは見られず。状態は前走時と変わらない。馬体の完成度はメンバー内でも相当。普通に走れれば上位に来れる。前走時は馬場が悪く馬がノメっていたので、良馬場なら違うはず。



最終追い切りベスト5

1位:オオバンブルマイ(A+)
2位:ナヴォーナ(A+)
3位:オールパルフェ(A)
4位:カルロヴェローチェ(A)
5位:ミシシッピテソーロ(A)

以上です。

今回も見応えがありましたね。一気に見ましたがやっぱり4時間くらいかかってしまいました。
正直、この時期の馬はまだ完成していない馬が多いので、馬たちの差は顕著です。でも、縦の比較で僅かな成長を見つけられると嬉しくなりますね。

特にナヴォーナは精神的な面ですが、明確な成長が見られました。
新馬戦の内容がかなり良い馬で、良馬場ならもう激走馬にしていたと思います。出来は前走以上に良いので好走に期待はしたいですね。

展開予想はいつも通りyoutubeで出しますので、ぜひチャンネルから飛んで見てください。

noteの次回はヴィクトリアマイルの追い切り評価の予定です。
ただ来週は土曜に納車があって、日曜はヴィクトリアマイルを現地に見に行く予定なのでもしかしたらnoteはお休みするかもです。
では、またよろしくお願いします。

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